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6.「葛飾区と旧天地」
私の出身は葛飾区立石という町です。
一般に葛飾区の印象といえば、「こち亀」の亀有や
「寅さん」の柴又などに代表される
いわゆる下町という印象が強いです。

私の生まれ育った立石もそれらと同様に典型的な下町です。

昔ながらのアーケードがあり、
おじいちゃんやおばあちゃんがたくさんいて、
皆穏やかで、商店街の人たちは人情味に溢れています。
そしてとても風情があり、時間の流れがとてもゆっくりです。

私はここで生まれてから成人になるまで長い時間を過ごしました。

私が上海に初めてきたのは去年の7月です。
邱先生が上海に行かれる際にお声をかけていただき、
ご一緒させていただきました。

上海の第一印象は大都会です。
いろいろな形の高層ビルがニョキニョキと生えていて、
その形が面白く、とても印象に残っています。

そして旧天地に初めて来たときに
「葛飾区に似てる!」と直感的に感じたのです。
旧天地内の昔からある建物はとても味があって、
そこに住む人たちも下町ならではの人情味があり、
皆陽気で温かいです。
(温かすぎて近隣の人と
トラブルになることもしばしばですが、、)
大都会のお洒落な通りから一本裏通りに入ると、
未だに地元の住民がたくさんいて、
昔と変わらぬ景色がそこにはあります。
ここにいると葛飾立石を思い出し、
とても懐かしい気持ちになります。

私は自分が子供の頃に生まれ育った風景とよく似ている
この旧天地で、仕事をしてみたいと思いました。

上海の葛飾区から中国全土に広がる
ブランドになりたいと思います。
 
次回からはいよいよ上海漫遊を始める予定です。
ご期待下さい。


2008年9月3日 <<前へ  次へ>>