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28.勝負は一度きり
先生がおっしゃった言葉で印象に残った言葉があります。
「商売というのは一瞬でも気を抜くと、
お客様はすぐに離れてしまいます」

これまでたくさんのお客さまと接する機会がありました。
中には一日に二度来てくださる方や、
もう二度と来ないという方もいらっしゃいました。

この商売をするようになってから、
そのことが身にしみてわかるようになりました。
そして、お客様が満足してまた来たくなるような商品、
空間、サービスを常に探求し
提供し続けなければならないと思いました。
それからは自分がお客の立場として買い物や食事に出かける時も、
自然とその事を意識するようになりました。

お客様がひとつでも気に入らない事があると、
次からは来て頂けません。
つまり一回一回、一人一人との真剣勝負です。
誰一人として気を抜いてはいけないと思いました。
常にベストを尽くす事、
そして毎日その為にいい準備を
しておかなければならないと思いました。
来て頂けるお客様の中にも、自分がお礼を言うべき立場なのに、
いつも感謝してくださる方がいます。
そのありがたみをダイレクトに感じる事ができるのも、
商売の醍醐味だと思いました。

ジュエリーデザイナーの父の言葉を思い出します。
「こんな幸せな商売はない」
「自分が楽しんで仕事をして、且つお客様から感謝してもらえて、
さらにお金も喜んでいただけるのだから」
今自分もそのような理想の商売がしたいと思っています。


2009年8月5日

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