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35. デートは最低3回せよ

さて、前回私は
「お店に3回きてもらったお客さんにVIPカードを渡すことにした。」と申し上げました。

この3回にはわけがあります。

ある日従業員とのミーティングでこんな会話がありました。


「俺たちの店にはなんでお客さんが来てくれないんだ?」(私)

「いや、社長。最近思うんですけど、この焼肉という食べ物、うまいんですが
 うまさがわかるには時間がかかるような気がするんです。」

「どういう意味?」

「僕もこの会社にはいって4ヶ月ぐらいたちますが、
  ほんとのことを言うと最初はこの焼肉ってあまりおいしいと思ってなかったんですよ。」

「なにっ?焼肉が最初うまくなかっただと?」(少しムカッとしながら)

「ところが、何回も食べるうちに、
  "いや〜この焼肉ってのははまるな〜!"という気持ちになってきたんですよね。」
「だから、うちに1回きてもらっただけのお客さんは、2回目こないんじゃないですかね〜。」

「まあ、だけど君の言うとおりかも知れないな。
 けどな、だったらだったでやるべきことがあるだろ。
 そもそも商売というのは、女の子をゲットするのと同じなんだから」

「つまりな、君に好きな女の子がいるとするよな。
 けど、君のルックスはまあたいしたことない、としておこう。じゃあ君どうする?」

「いやどうするって言われても・・・。」

「君は、ルックスはたいしたことないけど、めちゃくちゃハートのいい男だとするよな。
そしたら、そんないい男であることを彼女に知らしめないのはもったいないだろ。」

「はい、そりゃ。」

「だったら工夫するんだよ。まずは、彼女の趣味とか好きなものを徹底的に調査する。
 たとえば彼女が映画が好きだったらさりげなく映画のチケットを用意して、
 寿司が好きだったらおいしい寿司屋見つけたんだけど、と誘いをかけて
 まずは、3回デートしてみろよ。」
「その3回の中で君の良さをバシッとアピールして
3日目のデートでは、"なんかこの人いいかも"とか思わせたら勝ちだろ〜よ。」

「そうっすね。はい。」


この会話のミソは、
すべての人間が第一印象だけでその人本来の魅力が見えるわけではない、
ということと同じで、
お店の商品もたった一回で魅力をわかってもらえるのは難しいこともある。
だったら、プロモーションや景品、どんな方法を使ってでも
3回は店に足を運んでもらえるように工夫してみる、ということです。

こうして、「3回来るとお得なVIPカードがもらえちゃう。」キャンペーンが始まったのでした。

一方、要の商品開発は日々続いていました。


2007年11月19日(月) <<前へ  次へ>>