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55. マルサの女と邱先生に学ぶお金のため方

「まず自分から人にささげることが豊かさの早道であること」を書きましたが、
かく言う私も「人よりお金持ちになりたい」というぎらぎらした気持ちを持って
日本海を渡ってきたわけですから、あまりきれいごとばかり言うわけにはいきません。
お金をためるということには人一倍強い気持ちがあります。

お金をためるということについて私に強い影響を与えた話が2つあります。

1つは映画「マルサの女」です。
ご存知のとおりマルサの女は日本の国税局を舞台にした映画ですが
その中にこんなシーンがあります。


宮本信子扮する国税局の辣腕捜査官が
ヤクザの親分の家に捜査に入って、大金持ちの親分さんにこう聞きます。
「ねえ、親分。ちょっと教えてもらいたいんだけどさ、
どうしてそんなにお金がいっぱいたまっちゃうの?」
「あなた知りたいのそれ、ほんとうに知りたいの?じゃあ、教えてあげる。
ここに1杯のグラスがあるでしょ。
ここにポツーン、ポツーンと1滴づつ水がたまるとするよね。それがお金ね。
少し水が貯まると飲みたくなっちゃうでしょ。
でもね、まだ飲んじゃだめなの。
もう少し待つと今度は半分ぐらいになるけどまだだめだよ。
そのうち8分目を迎えるけどまだだめ。
最後に水がいっぱいになるでしょ。さあもう飲んでいいかというと、まだだめだめ。
あなたが飲んでいいのはこのコップの外側をつたって溢れてきた水滴。
それをこうやってなめるの。
お金をためるのは時間がかかるけど簡単なんですよ。」


2つ目は最近よんだ邱先生の古い本の中にある文章です。
(下記は要約で原文のとおりではありません。)


お金をもうけようとしたら絶対にタネ銭が必要なんです。
そのタネ銭をためるまではどんなことも我慢するんです。
そう「ケチ」に徹するんです。
ケチにも2つあって1つはただのケチ。もう1つはケチケチです。
ひとたびお金をためようとしたら、
会社の帰りにコーヒーをいっぱいなんてのは絶対に間違いで、
ましてや友人にごちそうするなんてのはもってのほかで、
目標のお金がたまるまではなにがなんでも我慢するんです。
これがケチケチ生活です。
このケチケチを3年も続けてそろそろいいかなぁ、と思ったときに
もう7年ほどケチ生活を続けるのです。
この"ケチケチ3年、ケチ7年"で確実にタネ銭がたまります。"・・・


この2つの話が言っていることはほぼ同じことだと思います。
お金をためるには倹約の精神が絶対なのです。

昨年「お金もちになれる人」という邱先生の本が出たとき、
先生がその本を私にプレゼントしてくれました。
その表紙の裏に、先生が直筆でこう書いてくださいました。

「一円を拾う人がお金もちになれる。」

一昨日私は道路に落ちている1角(1.5円)を帰り道で見つけました。
周りの目を気にすることなく大切に頂きました。

お金儲けの神様の笑顔が見えた気がしました。


2008年4月7日(月) <<前へ  次へ>>