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59. 思考→行動→習慣→人格
前回「思想という遺産」のことを書きましたが、
いくらよい思想、経験に触れても
自分の血となり肉とならなければ意味がありません。

昔の私の上司にまじめで行動力のある人がいて、
本で読んだことをすぐに実行に移す人がいました。
はたから見ると、少し節操のない人のように見えるのですが、
実際その人を少し長くみていると、
この学んだことをすぐやってみるということには結構いい効果があるのだ
と気がつくようになりました。

この新しい学びをすぐに行動に移すというのは
私にとって、それこそ新しい学びになりました。

こんなことを思いながら、ある本を手にしました。
GMOの創立者である熊谷さんが書いた「一冊の手帳で夢は必ずかなう」という本です。

熊谷さんは、高校を中退して17歳から父親の仕事を手伝うものの、
努力しているわりに成果がでず、
一念奮起して35歳で会社を上場させる目標をたて、
実際に35歳と1ヶ月で上場を果たした人です。

この本には私の気に入る言葉がたくさん埋められていました。
例えば
・ 夢を集めていると、夢が向こうからやってくる
・ 締め切りのない仕事に、成果は期待できない
・ 何事に対してもすぐアクションに移すのではなく、
 まずそれを達成する一番効率のいい方法を考えてから、
 そのあとですばやくアクションに移す
・ いい出会いは求めなければかなわない
・ 礼儀正しさに優る攻撃力はない
・ 一番になれないことは最初からやらない

そして表題にもある

「思考が行動をつくり、行動が習慣をつくり、習慣が人格をつくる」

という言葉もこの本の中に見つけました。
この言葉は以前から知っていましたが、しばらく忘れていました。

私はそれなりに年若くして1つの企業を任せられている立場におかれています。
すると、従業員に対して、技能や思考能力、もしくは思想において
大きく秀でている必要があります。
また、いったんそれなりの成長を成し遂げれば、
新たな成長に向けて努力をする必要がでてきます。

つまり、常に絶え間ない成長プレッシャーにさらされており、
自分の中の思考ベースを常に常に改善し、
さらなる可能性と夢をたくさんの人につくりだしていく必要があります。
このことを私は「思考OSのアップグレード」と呼んでいます。
パソコンで言えばウィンドウズ98をXPやVISTAにアップグレードするという感じで、
自分の思考ベースを頻繁に入れ替えていくのです。

そのためには勉強を続け、行動と習慣の変化を通じて
人格レベルまで新しい思考を染み渡らせることが大切なのだ
と自分に言い聞かせています。

翻って、ここ数回は、最近ふと思うことを書き連ねましたが、
私のコラムを読んでくださる皆さんの心に少しでも響けばと願っています。

昨日と今日がついつい同じように繰り返される人生の流れの中で、
「変化を作り出すのは、常に最初は思考であり、
それを行動に移し継続することはとても意味のあること」
だと最後に繰り返しておきます。

※次回からはまた、中国市場の話をする予定です。


2008年5月5日(月) <<前へ  次へ>>