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66. 日本人にはわからない中国(3)〜「そりゃないでしょ。」〜
この話は現地の友人に聞いた話ですので、ディテールが正確がどうかわかりませんが、
いかにも中国ならありうる、と思わせる内容なので、ご紹介します。

中国にとある語学学校があります。
まあ、日本で言えば、NOVAとかAEONといったところで、
授業の内容も、日常英会話から、大学進学コース、
そして、TOEFLといったコースまで多岐にわたります。

数年前のこと、その学校の関係者が
TOEFLの本番の問題を盗み出したことが発覚しました。
盗み出した問題をもとに校内の模試に利用し、
「うちの生徒の合格率はなんと○○%。平均スコアが△△!!」
という風にやりたかったのだと思います。

面白いのは、事件が発覚したあとニュースが流れた後の市場の反応です。

なんと次の日から大量の学生が
その学校への入学申し込み希望をして、列を並べたそうです。

通常日本であれば、「著しい企業の信用の低下」という形になるはずですが、
こちらでは、
「あそこの学校にいけば、盗み出された試験問題を事前に知ることが出来る」
となるらしいのです。
まあ、思わず笑っちゃうような
そして不正を犯して尚商売が良くなる、
なんとも物悲しい市場だなと呟きが出てしまいます。

いつも言いますが、中国ではこういった事例に事欠きません。
何も私はこういった事例を面白おかしく皆さんに紹介するのが目的ではなく、
企業活動における、マーケティング、人材育成、
ひいては企業活動まで市場のことを良く知る必要がある
ということを繰り返し申し上げているだけです。

この経験と理解が宝なのです。

次回は「日本人にはわからない中国」ではなく、
逆に「中国人にはわからない中国」のことを書きます。


2008年6月23日(月) <<前へ  次へ>>