| おやじギャグのようなタイトルで恐縮ですが、事業のツボの第3は、事業の独自性、差別化要因です。
 1) BigWave(いい波)       2) GoodTeam(チームワーク)
 3) Only One (差別化・独自性) ← 「本日のテーマ」
 4) Profit Structure(儲けの構造)
 5) Good Heart (心)
 どんな事業でも、顧客の視点からみて、「違い」がなければその店を訪れたり、
 そのサービスを利用したりする強い動機がありません。
 ですから、例えば飲食業であれば
 「お客さんが他でもない自分の店で食事をするのはなぜか?」
 という質問に真摯に答える必要があります。
 きっとその答えは、「場所がいいから、宣伝をしっかりやっているから、
 味がいいから・・・」
 といったようなところになると思います。
 事業の独自性・差別化ポイントを考えるにあたっては、つぎの2つの大事な質問を自分になげかけて、
 それにYESと答えられる必要があります。
 質問1:「それらの理由というのは、お客さんにとってものスゴイことか?」
 お客さんに対するアピールポイントが、
 圧倒的にスゴクなければ、つまりその事業はスゴクないのです。
 質問2:「そのスゴイことは、ほかの人に簡単にマネできるだろうか?」
 当然ですが、すぐに真似されるスゴサはスゴクないのです。
 実は、この差別化というのは、なにも事業にばかりあてはまることでもありません。
 会社に勤めているのであれば、次のような質問に変わります。
 質問1:「私がサラリーマンとして(他と比較して)
 圧倒的にスゴイことは何か?」
 質問2:「そして、それはほかの人にはできないのか?」
 私がコンサルタントであったころ、そこで、私は3つのサークルを自分に設定して当時同僚の80%以上が東大の出身で、
 しかも性格も人間性もダントツの人間たちでした。
 頭の良さも言うまでもなく。
 そんななか、私は多いに悩みました。
 今の俺には、なんの勝ち目もない。
 どうしたらいいか?
 少なくとも日本で一番のコンサルタントとして
 独自性を磨くことにしました。
 
 
 純粋にコンサルティング能力という意味では、
 私はたぶん日本で良くて100位、
 悪ければ200位ぐらいだったように思います。
 しかし、私は、クライアントの話を良く聞き、
 本当に言いたいことを引き出し、
 それをうまく表現してあげる能力に優れていました。
 すると100人の競争の中で、
 コミュニケーション能力という評価軸を入れると、
 30位ぐらいになるはずです。
 そして、その30人の中で、英語も中国語も韓国語もできるとなると、
 きっと私ひとりのはずです。
 こうして、私は、おそらく自分が設定した枠の中では日本一であったはずです。
 自分で日本一だなんていって頭がおかしくなってしまったのではないか
 と思われる方もいるかもしれませんが、
 いいたいことは次のことです。
 自分をどう仕立て上げるかは自分で決めること。そしてそれを他人にうまく伝えることで
 自分を差別化することができる。
 考えてもみてください。日本一なんて簡単なのです。 昔私の友人に東大を出てたこ焼き屋になった男がいました。彼は、東大で学んだ熱力学の理論が
 たこ焼きを焼くのに役立っていると言っていましたが、
 東大出身のたこ焼き屋さんとしては彼は間違いなく日本一です。
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