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101.全ての問題を自分の責任と考える人=企業家

私はちょっと前、自分の焼肉屋がうまく言ってなかったとき、
復活のための戦い3原則をたてました。
振り返ると

戦いの原則1:「言い訳をしない。今を認め改善する」
戦いの原則2:「完全を目指す」
戦いの原則3:「顧客をとことん喜ばす」

いまでも大切だと思っている内容ですが、
最近特に思うことが、原則1の重要さです。
そして、それを改めて解釈しなおすと、
事業家・企業家・起業家の定義につながります。

私にとって、事業家とは
「自分の身の回りに起こるすべての問題について、
その原因を自分の中に求める人のこと」

を言います。

たびたびの昔話で恐縮ですが、
昔、仕事がうまくいっていませんでした。
その中、同僚や僕より若い人間がどんどん出世していきました。
私は、その組織のなかではあきらかに落ちこぼれでした。
(ちなみに、私は高校生の時も落ちこぼれで
学校一の馬鹿だといわれたことがありますが・・・)

そんな中、私は自分のおかれた環境を嘆きました。
自分のクライアントの悪さ、
自分と組むコンサルタントやマネージャーとの相性の悪さ、
そして、自分の体調の悪さまで。
そうこうしているうちに、
自分を嘆いているだけでは意味はないと思い直し、
自己を反省することにしました。

座禅を組んで自分の心を落ち着かせ自分の心を見つめる中、
ぱっと浮かんできた言葉は

“因果応報”

でした。
そして、その年の会社に提出する自己評価シートには、
なぜか英語の文章の中に
4文字のこの因果応報ということばを書き込み、
自分に、そして他人にも
「今後は私の身におこる全ての問題は、
自分に起因するものと考えます。」と宣言したのでした。

まあ、不思議なもので、
全ての問題を自分の責任と捉えるようになると、
世の中の見方が変わります。

もちろん、世の中には、私がよくいう
コントローラブルとアンコントローラブルの2つがありますから、
雨がふったのを自分の責任に感じることはありませんが。

事業やあるプロジェクトや大切な仕事のパートを任されたとき、
間違いなくその責任者の心のにごりが仕事の成果に現れます。

2回ほど前のコラムに、
自分の心を理解することが大切だと書きましたが、
こうした自分のこころのにごりと結果がどう結びついているかを
事業家は客観的に見ていき、
常に自己反省を繰り返すことを自分に言い聞かせています。

ちょっと説教くさくてすみません。


2009年3月2日(月)

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