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104.給料をあげる確実な方法

年収や給与というのは、たいていの人にとって大きな関心ごとです。
まあ、あたりまえですよね。

私も東京で働いている頃、
「自分を高めるために
コンサルティングファームで働いているのであり、
目前の給与レベルなど関係ない。」
と友人に豪語してきましたが、
そのくせ、自分の年収水準には特に敏感でした。

やはり、多くの人にとって年収というのは、
自分が社会や会社から評価される
ものさしになっていると感じるもので、
いくらかっこつけても無視できないものです。

私の会社は外資系だったこともあり、
1年目からわりといい給与をもらい、
さらに最初の年は、野球選手みたいに契約金ももらいました。

ところが、2年目の年収が公開されたとき唖然としました。

「えっ?1年目の総額より少ないじゃんかよ。」

周りの人間に聞くと、
一度公開された年棒が変わることはないとのこと。
しかし、あまりに納得いかなかった私は、
当時のイギリス人の社長に噛み付きにいきました。

細かい過程はおいておきますが、
まあ、ありとあらゆる理由と理屈をつけて
私の年収水準に合理性がないことを主張しましたが、
相手はこの業界で十数年のプロです。
私をひねることなどたわいもないことでした。

私は、その後、自分のすぐ上のボスに相談したりしましたが、
結局なにも変わらないままでした。

そして、後から気づいたのです。

給与が一番早く上がる人間は、
給与のことを一番気にしていないように見える。
そして、一切そのことを口にしない。

後々自分で気づいたのですが、私の愚痴を聞いてくれたボスも、
私の給与に対する怒りをかなり冷ややかに見ていたはずです。

それに気づいてから、私は、基本的な態度を変えました。

そして今、自分が給与を出すときになって、明確にわかりました。
給与水準を高める一番の方法は、社長をはずかしめることだ。

変な表現を使いましたが、簡単に言うと、社長が
「この人間にこの程度の給与を与え続けるなんて、
いくらなんでも低すぎやしないか。
いや、もしかしたら転職しちゃうんじゃないか。」
と不安に思わせることが一番社長には効くのです。

私の会社で一番給与が上がった人間もそうです。
彼は1年目、私が給与を上げると言ったとき、
「会社がまだもうかってないですから、もう少しあとでいいです。」
と昇給を断り、その後もどんどんとパフォーマンスをあげました。

しだいに私は
「やつにこの給与じゃさすがに俺が心苦しい。」
と思うようになり、昇給のタイミングを見計らっていました。

太陽と北風じゃないですが、
社長にこういうに思わせることが給与を高める一番手っ取り早く、
そして一番確実な方法です。

ぜひぜひ試してください。
効果てきめんのはずです。
私が保証します。


2009年3月23日(月)

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