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119. 新しい会社が生まれました

成都に新しい会社が誕生しました。

誕生日は2009年7月1日です。

名前は、「成都邱公館食品有限公司」

皆さんご存知の通り、邱先生は6年ほど前に
雲南にある希少価値のあるコーヒー豆を
まさに自分の足を運んで見つけました。
それから数年、以前コラムを書いていた村田さんを中心に
生産体制の拡充を進めてきましたが、
ここにきていい形になってきました。

そして今成都に新しく生まれた会社が
このコーヒー豆の販売を担うことになりました。

私はこのコーヒー事業にとっても強い思い入れがあるのです。
そもそも、私がこの邱永漢グループに入ったきっかけ、
もしくは先生に
「この男、可能性あるかな。」と思っていただいたのは、
私が2005年の3月末に徹夜して作った1つの資料がきっかけでした。
私のコラムの第5回にそのあたりのことが書いてあります。

その後、たびたび昆明に足を運び
コーヒー事業の推進のためになにかできることはないかと、
そっと横からサポートしていました。
時には、資料づくりのために、
昆明にいる村田さんと一緒に徹夜したりもしました。
(村田さんは、朝の4時頃には、
ソファーで眠りこけてましたが。笑)

そして今回、私は成都邱公館食品有限公司の
総経理に任命されたわけですが、
今回の任命を私は少し特別な感情でとらえています。

昔、私が中国に来たばかりの頃、
「社長になりたい。金持ちになりたい。」という、
まあギトギトとした気持ちの塊だったわけですが、
(いやそれほどギトギトもしてなかったか!?)、
今は、「社長になりたい。」という気持ちは特にないのです。

そもそも、社長になることなんてあまりに簡単なことで、
だれでも会社1つつくって、名刺すればそれでOKなわけです。

しかし、会社も人の子、法の子である法人ですから、
まあ、生んだ後が大変なわけです。

私は、今回の任命を「責任」と「使命」という
2つのキーワードでとらえています。

コーヒー事業は、中国のマクロ市場からみれば楽観的です。
しかし、農業であるわけで、
なかなか一筋縄ではいかないところもあります。

そんなな中、我々邱永漢グループは多くの資本をこれまでに注入し、
何よりもたくさんの人の人生が投入されています。

中国語も分からずたった一人で中国雲南の山奥まで乗り込んでいって
高級農民になった村田さん。
そのあとを引き継いで、コーヒー農園の改革を科学的に行っている
農業のプロである田代夫妻と2才のともちゃん。
2年近く、一人地道にコーヒーショップを切り盛りする
上海の岩崎君。
雲南の事業にかける昆明の孫君。

僕は、手触りとして
彼らのコーヒーにかけてきた情熱を感じることができます。
そして、大勢の想いがこもったコーヒーを売ることの責任の重さ。

あ〜、僕はいつもこんな風に勝手にいろいろと思っては
自分でプレッシャーを増やしてしまう。
あんまり重苦しくならないように頑張るつもりです。

どうぞ皆さんも応援してください。
コーヒー豆やカフェに関する話はどうぞ私にメールを。
(最後は商売の話になってるな・・・笑)


2009年7月6日(月)

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