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133. 人を育てる極意(1)

私は今、中国の内陸部に住んでおり、
日本のメディア、本やテレビに触れることがほとんどありません。

そもそも、私は、24歳以降テレビを見る習慣をなくしました。
タイのバンコクに留学しているときに、
貧乏でテレビが買えなかったからです。

ところが、最近たまに日本に帰ってテレビを見ると
日本のテレビ番組の良質さに気付きます。
とても良い番組が多いのです。

中でも気に入っている番組が2つあります。

1)プロフェッショナル〜仕事の流儀〜
2)カンブリヤ宮殿

です。

この2つは、日本の実家でたまに録画しては、
数か月に一度日本に戻った時にDVDに焼いて持って来て、
出張や移動中に見ています。

ところで、本題の「人を育てる極意」は、
このプロフェッショナルの仕事で放映された内容です。
とても勉強になったので、私のミニノートに書き込んだ内容を
皆さんにお裾分けします。

育ての極意はつぎの5つの内容に集約されます。

1.教えない(敢えて)
2.ひたすら待つ(観察しながら)
3.少し難しいことをやらせる
4.挑戦マインドを持たせるために安全基地を用意する
5.後悔する

1.教えない(敢えて)

人を育てる第一歩は、本人に自発性を持たせることです。
そのために回答を敢えて与えないのです。
答えを引き出すために、良い質問を投げかけます。
考えさせます。

そして最後に、答えを出してきた時に、思いっきりほめる。

こうすることで、脳は感動し達成感を感じ、ドーパミンを出します。
つまり、気持ちいい。
これが次も頑張ろうという自発性の源になります。

2.ひたすら待つ(観察しながら)

しかし、質問しても、考えさせても、
一向に反応を示さない人も多いものです。
経営者の人にはよくわかると思いますが。
いや、部下を持つすべての人が分かるはずです。

その時にどうするか?

答えは、「ひたすら待つ」です。

すべての人間は、時間とともに変化を起こします。
その微妙な変化を感じ取り、
そこで本気でリアクションをしてやることが最善だというのです。

ただし、待っても待っても変化のない人間には、
新しい環境を与えたり、良質な人物に合わせてやったりすることも
人を育てる側の仕事のようです。

3.少し難しいことをやらせる

脳は同じ刺激にたいして鈍感になる特徴を持っています。
だから、仕事や課題や遊びをさせる時に、
少しずつ難度を高めていくのです。

こうすることによって、脳は飽きずに刺激を感じて、喜びます。

(続く)


2009年10月12日(月)

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