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144. 「時代を創る」という仕事

私は、焼肉屋として焼肉を提供し、
コーヒー屋として時には自分でもコーヒーをいれ、
そしてケーキを作り、パンを作っています。
日本の労働市場を支援する研修生事業もやっています。

私は時に考えます、何をやっているのだろうか?

大げさなやつだと思われるかもしれませんが、
私が作っているものは何かと聞かれれば、
「時代を創っています。」と今は答えたいと思っています。

最初、焼肉事業を立ち上げたとき、
「絶対に1000店舗出して、焼肉王になってやる。」
と燃えたものです。
今はたった4店舗ですが、それはそれで大変な仕事ではあります。
生意気だと怒られそうですが、
1000店舗にする方法がわからなくはありません。
でも今は1000店舗にすることなんてあまり興味がありません。

上場なんてまっぴらです。
(その理由はまたタイミングがあれば書きますが)

規模を望み、人より多くの富を求め、
自分を必要以上に満たそうとするのは
現代中国の普遍的な人々の野望であり野心です。

私が中国のこの地に立っている理由は、
先生がよく言う「日本人にしか出来ないことをやれ」にあります。
(気づけば私は日本人ではありませんが、そこは勘弁ください。)

人々がこれから豊かになり、経済の発展が
豊かさにだんだん寄与しなくなることに気づき始めるとき、
この国を支えるのは付加価値を創造できる人材です。

私はとある特定の業態に限って仕事をしているわけではなく、
「長期に渡りあらゆる分野で付加価値を創造できる人材の育成」
という原則に基づいて仕事をしています。

1年の締めくくりとして、今の自分を振り返り、
そして来年の自分を鼓舞する言葉として。
また、景気の雲行きの怪しい日本から
このコラムをご覧いただいている皆さんを
少しでも明るい気持ちに出来ればと、本日のコラムを書きました。

向かい風は離陸に必要な揚力を生み出します。
ピンチがチャンスとはお師匠の言葉ですが、
この言葉を軽く聞き流すことなく、
それを実践される方が少しでも増えることを、
中国四川の地より願っております。

本年のご愛読ありがとうございました。


2009年12月28日(月)

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