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                           前回書いた通り、家賃を3倍にするという要求を受けて 
                            すっかりしょげているかというとそうでもないわけで、 
                            その問題にいかに対処するかという目の前の問題と、 
                            この問題を通してレストランというビジネスの構造というか、 
                            メリットデメリットを考え直す 
                          良いきっかけになっているわけです。 
                          いま頭の中をめぐっていることを 
                            自分の心を整理しながら書くと・・・ 
                            (興味のない方にはつまらないかもしれませんが、悪しからず)。 
                          そもそも、レストランは上物と履物でやる商売です。 
                            上物とは、レストランというコンテンツ(中身)そのもの。 
                            履物とは、レストランを営む箱(建物)であり 
                            土地を意味しています。 
                          この上物と履物の着こなしが上手になることが 
                            レストランというビジネスを転ばずに着こなし、 
                            長期的に成長させていく技術になるわけです。 
                          上物を考えるには、 
                            第一にどんなコンテンツが顧客への引きが強いか 
                            ということをよく研究する必要があると思います。 
                            焼肉が良いのか、とんかつがいいのか、 
                            はたまたラーメンがいいのかカレーがいいのか、ということです。 
                          第二に、単一業態でなく、 
                            いかに複数業態をバランス良く持つか 
                            ということも考える必要があります。 
                            その際、何を競争の基盤として 
                            業態を組み立てるかを考えるに必要も出てきます。 
                          例えば、今、僕が考えている研究中の業態を例に挙げれば、 
                            焼肉、しゃぶしゃぶ、ステーキ、ハンバーグ、とんかつ、 
                            バーガー&ホットドッグ、サンドイッチ、うどん、 
                            パスタ、水餃子・・といったところです。 
                          「あほちゃいまっか?」 
                          と思われる方もいるかもしれませんが、 
                            上記はほぼ全て牛と豚と 
                            野菜のコンビネーションでできるものです。 
                          しかも、特にいいのは、 
                            単なる焼肉屋さんではロスとなるような端材の肉や 
                            野菜を組み合わせて商品化できるところです。 
                            餃子なんか、そうですよね。 
                          主要食材を定めて、それを徹底的に利用するやり方です。 
                          (つづく) 
                           
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