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228.レストランというビジネス(2)

レストランコンテンツとしての多業態展開を考える
もう一つの視点は、マクロリスク要因。
具体的には、数年に一度必ず起こる特定の食材に対する病気や、
特定地域での震災などです。

つまり、肉を中心とした業態を展開しているが、
狂牛病しかり、口蹄疫しかり、
また鳥インフルエンザと必ず数年に一回は、
こういったことが起こり
その単一食材にだけたよった商売は
必ずその瞬間に「あっ」という間に潰れてしまう可能性がある。
例え、ほんの少し前まですごく儲っていたとしても。

だから、そこを視野に入れて、
きちんと業態ポートフォリオを組んでおく
必要があると思うわけです。

僕は肉を主要食材にしていますが、
その対局にあるものは、野菜。
ではなくて、麺か米じゃないかと思っています。
だから、先に挙げた業態開発のなかに、
うどんとかパスタってのが入っているわけです。
あっ、そばも!?

まあ、これらの視点でもって、
全体的に俯瞰しながら業態を
開発する必要があると思っているわけです。

長くなりましたが、これが、上物である
レストランコンテンツを考えるいくつかの主要な視点です。

一方、履物である建物と土地は
今後ますます乗るのが難しくなって行く履物であると思います。

先日の私の案件もそうですが、
これも「あっ」という間に家賃を2倍や3倍にされる可能性がある。
動かないはずの不動産という暴れ馬に
どうのるかが次なる課題です。

余計なことですが、
家賃をそこまでにあげるということは、
実質的な追い出し行為でもあるわけです。
大家にとっては店子が変わり、
せいぜいその間の家賃が取りっぱぐれるぐらいだから
大したことはないですが、
こちらにとっては、数千万円かけて作った店の取り壊しほど
泣けてくるものはない。

思うのは、本当に大家に
実質的テナントに数千万円を損をさせる判断の権利があるのか?
もっと言えば、物価や地下が上がったから家賃を上げる
というのはわかるが、
「じゃあ、物価が下がったら本当に家賃をさげるのか?」

すみません、ちょっと不満がこぼれてしまいましたね。

(内容はまだ続く)


2011年8月15日(月)

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