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230.ああレストラン されどレストラン

結局のところ、レストラン事業は特有の強みと
弱みを抱えているわけです。(すべての事業がそうでしょうが)
これまで考えて来た事は、
上物としてのレストラン、
そして履物としての不動産という
二つの事でしたがまとめてみると
上物としてのレストランの気をつけどころは、
1)安定した集客力をもつコンテンツを持つことが基本
2)1業態に過度に集中しすぎず、
マクロ環境を踏まえた事業やポートフォリオを持つこと

つまり、「弾をいくつか持つ」になると思いますが。
これを踏まえると、レストラン事業の強みとなるのは、
その”中身自体を変化させることができる柔軟性と
スピード”ということになります。
同時に、変化できないことが最大のリスクになります。

履物としての不動産は、中国という市場で見た場合、
もうしばらくは
レストラン展開の最大の泣き所になる可能性が
高いように思います。

1)出店する場所や相手に対し、最大限の注意を払う
2)自社展開する場合、
数を出すより不動産としての質を重視する

つまり、場所については、
とにかく「選ぶ、絞る」ということだと思います。

「弾ををいくつか持つ」
「選ぶ、絞る」を具現化するとどうなるか?

”1階スーパー、2階焼肉、3階とんかつ、
4階しゃぶしゃぶ、5階ステーキ&ハンバーグ、6階イタリアン ”

というような『1店舗で上から下までモデル』になるわけです。
実は、今これの練習をしています。

これが上手になれば、
1)いい場所が確保できれば、
安心できる場所でしっかりと多収益を確保できる
(むやみやたらに出店して、不動産リスクを高めずにすむ)
2)マネージメントを1つの場所に集中できる。
すると、多地域の出店が視野に入る。
(これまでは、上海とか北京に1店舗だけ
焼肉屋を出すとかは考えられなかった。)
3)このモデルが安定化すれば、
ゆくゆくは自社ビルを所有することも可能になる

これだけ書いても、
事業全体の地図からするとほんの一部にすぎないのですが、
だいぶ自分の方向性が見えて来たように感じています。

(同じテーマでしばらくお付き合い頂き恐縮でした。)


2011年8月29日(月)

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