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236.アジア最高のパン屋さん

それは、偶然の出会いでした。
タイに行く飛行機の中で見た機内誌の中に
こんな記事を見つけました。 
”日本人がやっているフランス風パン屋さん”
中身を読むと、なんとも魅力的な内容に反応した妻が
「ねえ、行ってみない。」という言葉に
当時は大した期待はしていませんでした。

訪れた店は、小さな店でした。
左がパン工房、右が小さなカフェ。
見ているだけでワクワクするようなパンの陳列に
思わず多めに注文をしたあと、
コーヒーとカフェ・ラテを注文しやってきたのは、

パン・オ・ショコラ。

その味は、衝撃的でした。
恐らくパンを食べて感動したことは人生で数回しかありません。
バンコクのスコータイホテルのクロワッサンとかがそうですが、
今回の衝撃はその時以上だったと思います。
 
少し信じられない思いで前に座る妻に
「ねえ、これ美味しいよね!?」
と自分が感じていることが間違ってないかと、
確認をとりました。 
それぐらい美味しかったのです。
 
結果、その日から4日間
我々家族はそのパン屋さんに通うことになりました。
 
最終日に美味しさへのお礼を言うために
オーナーに挨拶をさせてもらいました。
バンコクに乗り込んできて6年間必死に頑張ったそうです。
 
たくさんのパンを鞄に詰めて成都に戻りました。
そしてそれ以来、
僕はそのパンのことが忘れられなくなってしまったのでした。
 
パンに恋したのは初めてことでした。 


2011年10月10日(月)

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