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237.初めての恋

パンに恋をしたのは初めてと書きましたが、
恋をするとずーと思ってしまうんですね。
 
それからと言うもの、
バンコクで出会ったパン屋さんが気になって気になって
仕方がないわけです。
 
お礼は一旦伝えたものの、
何か理由をつけてまたもやメールを送ったり。
もう「何とかならないかなぁ?」と日に日に思う思う姿は、
やっぱり恋でした。

一番最初のメールを皮切りに、
何度ラブレターを送ったか。
いや、思えば迷惑だったと思います。。。(笑)

でも、僕は口説くことに必死でした。

実を言うと僕は、数ヶ月前に
自分のところのパン工場を一時的に止めたばかりでした。
評判はそこそこよかったし、
ファンのお客さんも何人かいました。
けれど、 そのパンをよい品質で
安定的に出すことに問題が出始めたのでした。
 
それは、間違いない、造り手の気の緩みであり、
ものづくりへの軽視でした。
そして、それを直接改善するキーパーソンがいない。
自分がコントロールする会社組織なのに、
うまくマネージできないもどかしさ、
そしてこのままでは良くなっていく将来像が全然見えない。

止めました。
そして、パン部門の従業員を一人を残して全員他部門への異動か
退職してもらいました。

それからです、パン部門をどう復活させればよいかを
ずっと考えていたのは。
 
そんな時に、自分が恋するパンに出会ったわけですから
なんとかできないかと胸がドキドキするわけです。
 
私のラブレター攻撃はひたすら続きました。


2011年10月17日(月)

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