| 「産業の合理化をなし得たものが次世代のチャンピオンになる」というお師匠のコラムがありましたが、
 私は、それに付け加えて
 「国際化」と「本物化」を挙げたいと思います。
 国際化などと言うと、日本ではあまりに使い古された言葉ですし、一時は大学名や学部名にどこもかしこも
 「国際xx」とつけたような時期もあり、
 ますます陳腐化がすすんだ言葉ではあります。
 最近、中国を離れて台湾、日本と飛んでおりますと、否が応でも「差」を感じます。
 そして、日本を見て、台湾をみて自分がいいなー、
 と思う事が中国でもできるような気がしてきた訳です。
 それは、もしかしたら自分がそうしたいと思っているから、勝手に出来るとおもっているだけなのかも知れませんが、
 とにかくやらなくっちゃと思う訳です。
 先日、日本でレストランに入りました。和服をきた女性の対応がとてもいいので、
 感心して名札を見ると、なんと「陳」と書いてあります。
 いや、もう本気でびっくりしました。
 中国の留学生だったんですね。
 偶然にも、その後でいったマッサージ屋さんで気持ちよいサービス(技術でなくて)を受けたので、
 ずいぶんと洗練された仕草だなと想い、
 台湾の人に違いないと思い込み、聞いたら福建の人。
 ばっちり大陸の人でした。
 (中国の友人よ、こんなこと書いてすまん。)
 私の常識を打ち破ったこの小さな出来事から、本当にこういうことが出来る人が増えてきたし、
 環境と教育さえあればできるんだという自信とともに、
 私の中で闘志がわいてくるわけです。
 こういったサービスにしても、デザインにしても、もしくは、物の品質にしても、
 むしろ中国のことをわかったようなフリをしている
 私のような人間の常識事が
 あっという間に置いてきぼりを食う訳です。
 というわけで、この後の中国の国際化、そして、本物への追求、が始まろうとしている予感に、
 武者震いを感じております。
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