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4.お茶成金たちの城を行く

2月7日から中国は春節で、北京に住む人々と一緒に新年を祝いました。
その間、ついつい食べ過ぎて胃に違和感が。気をつけていたのに・・・。

そこで、胃を養うお茶を求めに中国最大のお茶問屋街
「馬連道」(まーりぇんだお)に行ってきました。

ここは1.5キロメール程の通りにお茶問屋が三千軒以上もならぶ問屋街。
案内してくれた沈さんは、以前馬連道で一番有名なお茶問屋で勤めていた、
お茶の師匠です。

彼から馬連道に関する面白い話をいろいろ聞きましたのでその時の話を。

長い歴史のある中国のお茶文化ですが、1965年からの
文化大革命・動乱の10年間は、お茶は贅沢品として栽培が制限され、
中国のお茶文化も衰退してゆきました。
その頃の「馬連道」は国営企業の茶葉倉庫になっていました。

それから1990年代に国有企業の民営化がすすみ、
1996年から2001年迄の6年間、馬連道には民間お茶問屋が次々に建ち、
お茶市場の拡大とともに馬連道は第一全盛期を迎えます。

2001年以降は問屋の数が増え続ける一方で客足はそれほど増えず、
2003年に中国を基点としたSARS問題が発生、
その煽りを食うかたちで馬連道のお客さんも激減しました。
しかし、このSARS問題をきっかけに馬連道のお茶市場は好転し
第二全盛期を迎え、馬連道はアジア随一のお茶問屋街になります。

日本でも当時毎日のように聞きましたが、
「お茶の成分がSARSウィルスの増殖を抑える」という報道。

お茶マニアの沈さんは2003年にSARSが流行した際に
馬連道のお茶問屋に勤めていて、来る日も来る日もお客さんが来ない、
暇で苦痛な日を過しましたが、
2003年7月に「お茶とSARS」の関係に注目が集まると一転、
彼のお店の一ヶ月数万元だった売上がその月には80万元まで増え(80倍!!)、
その後も中国人の間で「お茶=健康」と再認識するにいたり、
現在では月商100万元を超える店をいくつか持っているそうです。

馬連道に96年頃からお店を出していた老板(らおばん=社長)の多くは、
お茶市場の急成長にのって成金になり、大きな商業ビルを建て、
高級茶葉専門店やレストラン、マッサージ屋さんまで手を広げ、
優雅な人生を送っているそうです。

そんなお茶問屋の成金たちの「お茶城」を見ながら、
少量のお茶を買い求め(店員に嫌な顔をされましたが)、
お金の流れをもっと考える必要に駆られながら帰宅しました。

折角なので、「胃を養う」お茶をご紹介。誰でも作れる簡単なお茶です。
今日は休日です、よろしかったら是非試して見てください。

ライチ紅茶
ライチの香りをつけた紅茶。フルーティーで香ばしい。(普通の紅茶を代用しても可。)
紅茶は身体を温めるので冬に飲むのにオススメです。
また、カフェインが比較的少ないので胃が弱い方でも飲みやすい。

陳皮
蜜柑の皮を干して一年たったもの。漢方薬としても使われ、
胃もたれ、消化促進、咳止め等に使われる。

なつめ
甘酸っぱい味。漢方薬としては疲労解消、滋養強壮に効果があるとされています。

この三つの材料をポットに入れて、熱いお湯を注いで頂くだけ。
胃薬ではないので少し飲んで胃がよくなるわけはありません。
私は毎日少しずつ飲んで胃を養っています。

私は「朝と食後はブラックのコーヒー(できればQ's coffee)」を飲んで落ち着く、
と決めていますが(お茶の味では薄くて飲んだ気がしない)、
このお茶は仕事中の水分補給、寝る前にリラックスしたい時に飲んでいます。

絶世健美のお店でも美容活動の一環で、お肌によいお茶をお客様にお薦めています。
また、機会がありましたら紹介させてください。

<つづく> 

絶世健美ホームページ www.zessei.com


2008年2月16日(土)

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