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51.ハルピン「小」考察団
正月は友人とハルピンに行って参りました。
有名な氷祭りはもちろん、松花江のような大きな河が凍っていて、
そこから氷祭りに使う氷が採られている場面まで見学して来ました。
本来、寒さが大嫌いな私ですが、
わざわざ何故マイナス20度以下のハルピンに行ったかというと
東北地方で有名な薬草市場を一度見てみたかったのです。
下の写真が三棵樹(さんかしゅー)と呼ばれる薬草の卸売市場です。
薬草市場というと、だだっ広い体育館のようなところで
築地市場のように活気のある取引がされている場所を
イメージをしていたので、ちょっとイメージと違いました・・・。
写真のように小さな薬草卸会社が並んでいて、
こうした道が入り組み、300メートル四方に広がっています。
漢方薬草の匂いが充満していて、お店を覗くと
鹿の角、熊の胆、ガマ油など珍品漢方もたくさんありました。
タクシー運転手や卸会社に効いてみるとここ数年、
薬草問屋は業績が悪いそうです。
なぜかというと・・・
1−漢方卸会社が急激に増えてしまった。
2−競争が激しくなって、価格が下落した。
3−ニセモノを扱う業者が現れ、
漢方への信頼感が低下し市場規模が縮小した。

足を引っ張り合う競争に関係者はみな嘆いているようでした。
中国を旅行されたことがある方ならお気付になられたと思いますが、
同じ商品をおいたお土産屋さんが何件も並んでいて、
どうやってこれで生活しているんだと思うことが良くあります。
需要少ないところで競争をするよりも、
知恵を出し合ってもっとよい商品を開発すればよいのになぁ
と思ってしまいますが、
これも中国には優秀な人からそうでない人まで
たくさん人がいるためなのかもしれません。

でも、漢方や食品など人の健康に関わるところで、
偽物まで売りつけるようなあくどい商売をするのは
絶対許せないことです。

邱先生がおっしゃるように、まねごっこから抜け出して、
工夫して売れるものを創りだすことが中国が豊かになるうえで
通らなければならないステップです。

幸運にも、中国漢方業界には王振国先生のように、
世界が注目するがん治療薬や化粧品を作っている開発者がいます。
そうした知恵ある方たちと一緒に私たち絶世健美は
世界中の人が喜んでくれるような商品の企画をしてゆき、
みんなで豊かになってゆきたいと思います。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com

2009年1月9日

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