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52.万里の長城を越えて
万里の長城に日本から来た友人を案内して来ました。
友達が来るたびに案内する万里の長城、
これで6回目になってしまいました。
市内から2、3時間車を飛ばすと、
「ああ、自分はこんなデカイ大陸にいるんだ」と実感できるし、
かなり気分転換ができるので、天安門広場や天壇公園と違って、
何度も行っても飽きないポイントです。

アクセスが便利で観光客が多い八達嶺には何度も行ったので、
友人にちょっと遠くの古びたポイントだったら案内しますよー
と申し出たところ、友人も即答でOK。
市内から4時間ほどの金山嶺に行ってきました。
嶺をつなぐように線を描く万里の長城を6時間歩き、
だいぶ気分転換になりました。
この万里の長城が作られた頃の時代に思いを馳せると、
常に異民族に攻め込まれてきた歴史と
大陸に住む民族の厳しさを感じます。

それに比べて日本は四方を海に囲まれ、
なんと安全なのか、と改めて感じました。
高い文化レベル、自然も多く、治安や自然環境のよい日本。
しかし、そんな環境のよい日本ですが、
今では閉塞感を感じている人が少なくないでしょう。
人並みに愛国心をもつ私ですが、税金や物価も高く、
新しい仕事のチャンスが少ない日本では息が苦しくなり、
僅かに蓄えたお金と一緒に中国に移動してしまいました。
中国で私がどうしているか気になって見に来てくれた友人も、
どうやら日本での生活に閉塞感を感じて
中国に旅行にきたようでした。

北京で長く仕事している日本人の知人と話をすると、
「同じように仕事をがんばっていても、
日本よりよい生活ができるし、職場で尊敬もしてもらえるから、
中国での生活を気に入っている。」
「日本のようにサービス残業もないし、
給料に比べて物価水準が安いため、
日本にいたころより贅沢ができる。」といいます。

中国で事業を起こして大きくしたいという人は
やはり厳しい道のりを歩むことになりますが、
大きなチャンスがある分だけやりがいも大きいと感じます。
中国だと同じ日本人同士でバッティングせず、
日本人の特徴を存分に活かすことができるんですね。

私自身も、邱先生がおっしゃる、
「魚のいないところで釣りをするな」という言葉に後押しされ、
中国のことについて何もわからないまま北京に来たのですが、
まだその判断が間違っていたと感じることはありません。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com

2009年1月16日

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