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78.健康達人のお言葉
先日、健康診断を受けてきました。
中国には肝炎疾病のリスクが少なくないので、少し心配でしたが、
肝炎やそれ以外のところも、
これといって異常な点がなかったのでホッとしています。
しかし、中華は脂っこい食事が多いので、
以前よりも少しコレステロール値が増えていました。

ところで、健康といえば。
中国の周の時代に、養生の達人「田開之」という人がいたそうです。
あるとき、王様に呼ばれ養生論を講じて欲しいと請われ、
こういいました。
「養生とは、羊飼いをする様なものです。
群れから遅れている羊がいたら、鞭を打てばいいんですよ。」
王様は意味がわからず、その意味することは?と聞きました。
田開之は言いました。
「魯の時代の2人の人のお話をしましょう。
一人は単豹といい、岩山に住んで山の湧き水を飲み、
人との争いを避けて、70歳になっても
赤ん坊のような血色の良い肌をしていました。
しかし、ある時にお腹をすかした虎に出会ってしまい、
食べられてしまいました。
もう一人は、張毅といい、高い塀に囲まれた豪邸に住み、
いつも小走りに忙しく働いていました。
しかし、40歳の時に高熱のために死んでしまいました。

単豹は精神衛生を良くする事に非常に注意していましたが、
山の生活の危険に対応できませんでした。
張毅は栄養のあるものをとり、身体を大事にしていましたが、
精神衛生に問題を残したことが命取りとなりました。
この2人は遅れたるところに鞭を打たなかった例えです。」

私は、養生の達人が何か特別なアドバイスをすると期待して
この話を読んだのですが、特に特別なことがなくて
少しがっかりしました。
しかし、養生というと、
世の中には健康にいい商品や情報に溢れていて、
真剣に取り組もうと思うと、その多さに溺れてしまいそうです。
この話を思い出すと、養生なんて何も特別に気負うことはなくて、
危ないと思われるところに気をつけるだけでいいんだと、
安心させてくれます。

現代では、健康診断をすれば、
体のコンディションを精密に知ることが出来ますから、
その数値の異常なところに気をつければいいし、
またそれに合わせて、
心のケアーや事故にあわない為の注意を払っておけば、
万事上手くいくと気楽に思っていればよいですね!

<つづく>
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2009年7月17日

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