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79.のど自慢のチャンス到来も・・・
私は日本で中国語の語学学校に数ヶ月通っていたのですが、
クラスの憧れの中国人の先生が
北京で結婚式を挙げたので参加してきました。
元生徒はさぞかし悔しがっているでしょう。
お相手は外交官の恰幅のよい青年で、
会場には新郎のお客さんと思しきラテン系の人や
新婦の日本留学時代の日本人の友人等、
国際色豊かな結婚式でした。

私にとっては初めて参加する中国の結婚式で、
驚きの連続でした。
会場は日本の披露宴会場とそれほど変わりないのですが、
朝の10時からという案内だったのに、
時間になってもいっこうに始まりません。
会場入りしている人もまばら。
30分遅れで「新郎新婦が会場入りしました」という
アナウンスとともに一同、会場の正面ゲートに移動。

黒いベンツが到着してドアが開き、新郎新婦が現れると
何十もの写真のフラッシュがたかれ、
さながらスターのような登場です。
その後は仲人のスピーチ、指輪交換、
2人のデュエット、クイズ大会、写真撮影と4時間も続きました。
日本の厳かな結婚式と違い、
エンターテイメント性にあふれていて、
何もかも新鮮であっという間に時間がすぎました。
2人の愛のデュエットが始まった時はショックでした。
かなり歌が上手で皆の喝采を受けていたのです。
それもそのはず、これは北京の結婚式の伝統だそうで、
2ヶ月前から練習していたのだそうです。

それにしても、日本では人前で歌うことなんて
カラオケくらい余りないですが、
中国ではよくそういう機会があります。
昨年に参加した取引先の懇親会でも、
「日本から来たお友達に歌ってもらいましょう」
と司会に促され、200人くらいの前で
いきなり強制的に歌わされたことがありました。
歌リストに知っている曲もなく、歌うには歌いましたが、
上手く歌えるはずもなく意気消沈。
1、2人がパチパチお情けの拍手くれましたが、
大変気まずい思いをしたことがありました。
ここで中国語の歌で熱唱していたら、
外国人ということも加味されて
株がぐんと上がっていたに違いません。
中国人社会では、のど自慢も
ばかにできないチャンスなのですね。

<つづく>
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2009年7月24日

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