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82.足のついたニンジン
ひき続き吉林省の長白山から。
清朝まで、といっても長い中国史からするとつい最近まで
長白山と絶世健美の工場がある通化市は未開拓の原始林でした。
このエリアは長白山人参という薬草の名産地です。
今ではお金をだせば買えますが、
かつて人参は皇帝一族しか口に出来ず、
人参の採れる原始林には一般人の立ち入りが禁止されていました。

滋養強壮や美肌の効能に注目され、様々なサプリメントや
私たちの商品にも使われている人参ですが、
いまその人参の収穫に来ています。
収穫の様子が面白かったので、
少しご紹介させて頂きたいと思います。

人参はこのような森の茂みの、日中陽が当たる時間と
あたらない時間が半分半分の場所でよく育ちます。
収穫する前に、人参に「赤いリボン」をつけます。
これは人参を見つけた喜びをあらわす意味があります。
また、古くからの言い伝えで、人参には2本足があって、
一旦見つけても目を離すと逃げてしまうと言われて来たため、
遠くに行っても見つけやすいように
目立つ赤色のリボンを用心のためつけるんです。
次に木の棒を使って根を傷つけないように、
周りの土をどかしながら人参の本体を掘り出します。


私たちは7年以上成長した栄養が豊富な人参だけを使っています。
収穫後は、その土地から養分がすべて吸い取られているので、
次の7年程はその土地は栽培に使えなくなってしまいます。
というわけで、人参の栽培場は
7年ごとに土地を転々としているのです。
かつての皇帝が独り占めしただけのことはあって、
とても贅沢ですね!
また、長白山の澄んだ空気と長白山独特の栄養分が含まれた水、
土壌で育った人参は特に「長白山人参」と呼ばれて、
その薬効の高さから市場では高値で取引されています。

歴代の中国皇帝に愛用され、
今でも人々から珍重されている長白山人参。
私にとっては仕事柄、何気に利用する長白山人参ですが、
収穫に立ち会って、改めてその貴重性を認識することができ、
とても有意義でした。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2009年8月14日

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