トップページ > 絶世美人便り > バックナンバー

   毎週金曜日更新

125. 水をがぶがぶ飲んでも肌が乾燥するのはなぜ?

北京の冬はマイナス十数度という寒さになりますが、
今年の6月は一転して三十数度という暑い日が続いています。
海に囲まれている日本のような島国と違って、
中国大陸には乾燥した地域が多いのが特徴です。
湿気の多い島国の日本やイギリスなどでは
子供の湿疹(アトピー等)が多いようですが、
乾燥した中国に来るととたんに治るケースがあります。
逆に北京に来たとたん肌が乾燥して痒みを訴える方も
少なくありません。
中国にはそういう乾燥肌の悩みを持つ人が多いので、
先日、北京の漢方医師が日本人向けに
乾燥対策の講義をされました。

肌の乾燥の原因は気候などの「外的要因」と、
老化などによる肌の保湿能力の低下という「内的要因」があります。
乾燥した気候では保湿クリームや乳液を塗って対応しますが、
肌の内部から保湿能力を高めることも重要です。
漢方健康講義では、漢方哲学に従って
体の「保湿能力」を高める方法がレクチャーされました。
日本ではこうした中国医学の哲学に触れる機会が少ないかと思うので
少しご紹介させて頂きます。

人間の身体の70−80%を占める水分ですが、漢方哲学では
「津液」(唾液、皮脂、髄液、血漿、涙など)を良い水、
「痰」や「鬱血」を悪い液として区別しています。
身体の天然保湿成分となる良い水を集めるのが肝要です。
「流水は腐らず」の言葉通り、
身体の水分代謝がよければ、「よい水」が身体を潤わせますが、
代謝が悪ければ、水が腐って「悪い水」になり、
浮腫みや悪い血が詰まることによる脳梗塞、ガンになります。

水分代謝を良くするには、
「脾臓」「肝臓」「小腸」等のお腹の働きが大切です。
お腹がしっかり仕事をするには、
第一に「血」が巡るように働く「気」(こころ)が
(陽)(プラス)に働き、水(陰)に対応すること。
第二に、臓器が正常に働くような温度に保たれていること、
が大切とされています。
冷たい飲料のとりすぎやタバコのすい過ぎで身体が冷えれば、
お腹も正常に働きません。
水分代謝が悪ければ、身体の毒素が流れないで、
毒素が水と繋がって「痰」となり、
身体のなかに痰がたまると、疾病に発展するケースもあるのです。

私たち絶世健美の血を綺麗にする漢方ドリンクや漢方化粧品も
こうした漢方哲学に従って作られています。
今回の講義には多くの中高年の女性が参加していましたが
中国の漢方哲学と人間の体への理解を深めて、
食事など身近なところから
自分の身体をメンテナンスするというのは
とても面白いですね。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2010年6月11日

<<前へ  次へ>>