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135. 上海の狂熱風

先日、絶世美人化粧品の取引先がある上海を訪問しました。
私が訪れた時の上海は朝から深夜まで30〜39度もあって、
重ねて湿度もあるので、
日中はエアコンの排気口の前に立ち尽くしているような
蒸し暑苦しさで、日中は外出を避けたいほどでした。

取引先の社長へ挨拶代わりに
「万博は盛況のようですね」と話しかけると、
「こんな猛暑にも関わらず、
一日40万人〜50万人も来場者があるようです。
でも私はこんな暑い中に無理してゆきたくはないですね。」
と万博には無関心の様子。
続いて、こんな不満をつぶやいてくれました。

「上海で暮らしている人からしたら、
万博が開催されていてもいい事ないですよ。
万博は国の面子をかけたお祭りとはいえ、
お金をかけ過ぎだと思います。
中国では、土地も資源も銀行も全て国家のものだから、
国家はお金持ちだけど、それを利用する一般国民は
未だ豊かとは言えないです。
海を例にとれば、
マンションの値段が普通のサラリーマンが
50年ローンしても買えないくらいに上昇しているんです。
万博にお金を使うくらいなら、
少子化で崩壊するかもしれない年金や福利厚生の問題に
万博のお金をまわせば、一発で解決すると思いますよ。」

地価が庶民には買えないほど高騰しているのは、
身近な人がつぶやくのを普段聞いていることです。
そういう取引先の中小企業の社長さんはというと、
事業の話や投資の話を振り向けると、
個人で北京やら瀋陽の一等地に
不動産を4つほど保有していると教えてくれました。
「中国人と仲良くなる為には、お金儲けの話をするのが良い」
と邱先生がおっしゃります。
投資の話をすると、お金儲けに目がない中国人のこと、
さっき迄の話が嘘のように、
次はどこの土地を買おうとしているのかを
目を輝かせながら楽しそうに話しだしました。

土地がますます高くなるのに不満がある一方
(自分は安い時に買えなかった)、
実際はこれに乗り遅れてはなるまい(未だ割安なところはないか)と
投資熱をあげる中国人の
不動産狂の一面をのぞき見たような気がしました。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2010年8月20日

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