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179.「日本といえば漫画」の世代

中国の若い人と仲良くなるのに一番よい話題の一つは
日本アニメではないでしょうか?
私が北京に来たばかりのころ、
中国語の会話がおぼつかない私に若い青年の社員がしきりに
「犬夜叉」という日本アニメの話をしてくれました。
残念ながら、中学を過ぎてから漫画から遠ざかっていた私には
日本アニメの話題ですらチンプンカンプンでした・・・。

北京は国際的な都市で
いろいろな国の人と知り合う機会があります。
フランス人に「NARUTO(忍者のアニメ)が好き!」、
イタリア人に「はじめの一歩(ボクシングのアニメ)が好きだ!」
と興奮して語られると、
日本人の私が「知りません」では勿体無い気がします。
アニメは国際的に日本を代表する文化と認識されているので、
私も今では代表的なアニメはチェックしています。

中国で日本のアニメを見るなら、
WEB上の動画サイトを探せば、アニメだけでなく、
日本のドラマまで視聴することが出来ます。
驚くのは、例えば日本で日曜日に放送された人気アニメの
One Piece(中国では「海賊王」。
海賊を主人公にしたアニメ)は、
その日のうちに中国語字幕付きで、
動画サイトにアップされているのです。
恐るべき速さです。
あるアニメの1話分の閲覧者数を集計してみたのですが、
22万閲覧もありました。
これらの動画サイトをひらくと、
まず中国企業の広告が流れ、
それからアニメが視聴出来るというシステムです。
この動画サイトは広告費を稼ぎ、
中国企業は自社製品をPRしますが、
日本アニメは商売になりません。
日本の漫画は面白い!というのは誰もが知るところですが、
日本のアニメ業界と縁のない私でも、悔しくなってしまいます。

私も一矢報いるべく、ではないですが、
日本アニメの人気を利用出来ないかと考えています。
日本の漫画作家さんに協力してもらい、
絶世健美の中国の若者向け商品の
紹介漫画を作成してもらいました。
漫画で判り易い広告を打つのですが、
果たして日本のアニメで育った人の心に
訴求することが出来るでしょうか?楽しみです。


2011年6月24日

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