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13.開墾そして苗植え

苗が7〜8センチくらいまで大きくなると、一本一本ポットに植え替えます。
そして、40センチくらいに成長した翌年の雨季に農場に移植します。
よって苗作りと同時に適当な農場も急いで探さなければなりません。

コーヒー農場の条件としては、水が豊富にある・肥沃な土壌・交通の便が良い等は必須条件で、農場の整備状況、土地代、近隣農村の協力体制等々、いろいろな要素を検討する必要があります。

雲南省は全省の約50%が紅土で土壌が肥沃なため 農作物の栽培に非常に適しています。
一般的に中国西南部の農村は貧困生活というイメージがありますが、このエリアの農民たちは少なくとも食料に困ることはまずありません。
比較的簡単に作物が育つからです。

僕たちが農場を探し始めると、すぐにいろんな人から売り込みがありました。
そして間にいろんな人が介在してくるので、適正な値段を把握するのに
なかなか時間がかかりました。

何件もの農場と交渉した末に決めたのが、3年間放置されていた道路沿いの山(約2万坪)でした。
前の持主が途中で管理を放棄して逃げてしまったため、草や木が生い茂っていましたが、きれいな水が使い放題、そして安い土地代が非常に魅力的でした。
僕たちにとって始めての試みのため、最初の投資額を大きくするわけにはいかないのです。

早速、除草、測量、開墾とそこの村人の協力を得ながら進めていき、
2005年の夏に最初の苗3万5千本を植えることに成功しました。
(この時の苗は外部で育てたものです。)

そしてこの苗を安全に確実に育てていくために、
農場管理者を常駐させる必要があります。
人の紹介でやってきた自称「コーヒー農場の管理なら任せろ」男を雇いましたが、
見た目以上にいい加減な男で、雇って3ヶ月後に首にしました。


2007年6月8日 <<前へ  次へ>>