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14.とうもろこしになったマンゴー

常駐の農場管理人を探すのは骨が折れます。

もちろん仕事を欲しがる人は産地にも沢山いるのですが、
彼らも結構仕事を選びますし、こちらの要求を理解してくれ、
僕たちが見ていないときもまじめに作業をしてくれる、
安心でき、且つ信頼できる人物を探すのは、まるで宝くじを当てるかのような感じです。

最初に雇った管理人は、
常駐どころかほとんど農場にいることがなく、
あっという間に雑草だらけ、
注意したら勝手に除草剤を使用しようとし、
ちょっと虫が出ただけですぐに農薬に頼ろうとし、
何だかんだ理由をつけては水撒きを怠り、
農場内の熱帯フルーツが
いつの間にか持ち出されてもいました。

僕はさっさと新しい管理人を探すように指示を出したのですが、
誰かの遠戚だとか、他を探すのはもっと大変だとかで、もうしばらく様子を見ることにしました。

ある日、農場の端から端までチェックしていた時の事。
農場の一番奥の山の上のほうの一角がおかしいなと見てみたら、
何と、とうもろこし畑になっていました。

僕たちは、強い日差しからコーヒーの樹を守り地面の保水を長持ちさせるために、
シェードツリー(陰を作る高木)として、コーヒーの樹の間にマンゴーを植えています。
そのマンゴーが植えてあるはずの場所を、とうもろこしが占拠していたので堪りません。
管理人に問い詰めると「没事、没事。(大丈夫、大丈夫。)」とヘラヘラしています。
普段もの静かな僕もこの時ばかりはブチ切れてしまい、
「今すぐこのとうもろこしを全て抜けーーー! 何?抜き方が分からない〜〜?
 こうするんだ!!!うぉーーー」
と、皆が見ている前で狂ったようにとうもろこしを抜きまくりました。

まあまあ、もう少しだけ様子を見てみましょう、という超のん気なスタッフを無視し、
すぐに「コーヒー農場の管理なら任せろ」男2・3を探し出し、初代は首にしました。
水道管や肥料が盗まれたり、害虫が発生したりと問題はつきませんでしたが、
まじめにこつこつ作業してくれたおかげで、農場の状態もどんどん良くなってきました。
もしかしたら、くじ運は結構良い方かもしれないですね。


2007年6月15日 <<前へ  次へ>>