トップページ > 雲南コーヒー園物語 > バックナンバー

   毎週金曜日更新
17."昆明"まで"来んめい"

ここで雲南省の省都「昆明市」を少しご紹介したいと思います。

かつて国民党軍が共産党軍から逃げ延びて昆明まで辿り着いた時に、
「共産党軍もさすがにここまでは追って"来んめい"」
と言ったほど奥地にあるのだと、
邱先生が学生時代に教えてもらったと、楽しそうに良くお話されます。

数十年前は中国の果ての非常に辺鄙な町だったのかもしれませんが、
今はビルが立ち並ぶ人口約500万人のちょっとした小都会です。

北緯約25度と沖縄本島よりも赤道側に位置しますが、標高が1900m近くあるため、夏に酷暑なく、冬に厳寒のない、年間平均気温が15度と非常に温暖な気候に恵まれています。
そのため一年中花が咲き誇る「春城」と呼ばれていたりします。

1999年に花の万博が昆明市で開催されたため、
一躍世界の注目を集め、海外からの投資も盛んになりました。 
しかし日本の企業進出はまだまだ多いとは言えず、
精密機械やバイオ関係、花関係等の
雲南の独特な気候を利用した企業がわずかにあるだけです。
参考:雲南日本商工会 http://www.yunnanjapanclub.com/

最近は、マラソンの高地トレーニングにも良く利用されているようで、
世界的に有名なマラソン選手を、市内の食事処でばったり見かけることも時々あります。

また、昆明市出身で中国国家を作曲した聶耳氏が、
日本に滞在中、藤沢市の海岸で海水浴中に亡くなったことにより、
藤沢市と昆明市は友好都市となっています。

この昆明市には、「石林」というその昔海の底だった
奇石の森林公園があります。
今年、中国で6番目となるユネスコ世界自然遺産に登録されました。
麗江や大理など、各地の観光地への中継点としての利用が多い昆明でも、一度は訪ねたいお勧め観光スポットです。

美味しい雲南料理店も沢山あるのですが、
最近あまり食べに行っていないので、また改めてレポートいたします。

そして、この昆明市で誰もが認める最高級五つ星ホテル「翠湖賓館」で、
僕たちは邱公館のコーヒーショップを営業させてもらっています。


2007年7月6日 <<前へ  次へ>>