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29.濡れ手に粟

この地味な保山市で、僕が最近最も警戒しているのが、
町のいたるところに設置されている監視カメラです。
交通違反の取締りや防犯用のカメラですが、
別に悪いことをしているわけではなくても、何かこう気になってしまうものです。

僕はこの監視カメラに、すでに何度も激写されています。
といっても他愛のない交通違反なのですが、実は年内に後一回違反をしたら、免停になってしまうところまで追い込まれてしまいました。

約2年前、僕はここ保山市で中国の自動車運転免許証を取得しました。
中国では国際運転免許証が通用しないため、外国人も試験を受ける必要があります。
以前は日本の自動車免許を持っていれば試験免除だったのですが、
3年くらい前に、突如筆記試験が必要となりました(通訳はつけても良い)。
保山の人たちは大らかな人が多いので、
外国人の僕に特別に個室の試験会場を用意してくれました。
(通常はパソコンを使っての一斉試験)
優秀なスタッフを通訳として同席させ、何とか解答用紙を埋めることができました。
(今年から通訳の同席は認められなくなったようです。)
しかし発行された運転免許証の僕の国籍が「中国」となっていたのは、
保山人ちょっと大らかすぎるのでは、と思います。
免許取得から2年強が経ち、支払った罰金はウン万円(すべて自腹)、
加工場スタッフ給料の半年分くらいでしょうか。

しかし中国、罰金の額が少し高いです。
最低の罰金額が200元(3000円強)からとなっており、
庶民の平均月収が6~700元と見れば、かなり厳しい徴収です。
僕も山道で初めてネズミ捕りに捕まったとき、
あまりの高さに"ぼられている"のかと思ってしまい、
「日本人だから高いのか!」と反射的に警察に突っかかってしまったくらいです。

ひとつ言い訳をさせてもらいますと、この辺りの道路、ほんの2~3年前まではボコボコの舗装路か、ガタガタの石道がほとんどでした。
それを一気に整備したため、路面状態は非常に良くなったのですが、速度標識は以前のままなのです。
見晴らしの良い快適な舗装路に、30kmや20kmの速度制限は、かなりの自制心とのんびり精神が要求されます。
捕まった身分で「標識にちょっと問題があるんじゃないですか?」と
警察官に提案したこともありますが、全く相手にされず、ただ黙々と切符を切られました。
(ただのひねくれものですね。)

警察署で罰金を払う人ごみにもみくちゃにされる度に思います。
今中国で一番儲けているのは、きっと彼等に違いない、と。


2007年9月28日 <<前へ  次へ>>