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35.高級農民の挑戦 ― 収穫編

コーヒーの実(コーヒーチェリー)は、
気温が高めの標高の低いところから紅く色づき始めます。
早いところでは8月中旬頃から収穫をしている農場もあります。

コーヒーは一度結実した房には、以後基本的に実がなりません。
上と横にどんどん枝が伸び、そこに新しくできた房に花が咲き結実します。
さらに途中の房から次々と新しい枝が生えてきて、
その若い枝にまた実がなります。

この成長を決定付けるのは水であり、土壌です。
特に花が咲く時期、実がなる時期に、十分な水と養分が必要となります。
農業など全く縁のなかった僕が、今は有機肥料作りに励んでいます。
昨年は生ゴミを利用して作ってみたのですが、よく分からなかったので、
今年は鶏糞や牛糞、トウモロコシの葉などを利用して、
美味しい?有機肥料のブレンド作りに取り組んでいるところです。

僕が今目指していることのひとつは、
実が紅く熟すタイミングをできるだけ揃えることです。
コーヒーの樹になる実は、必ずしも一斉に紅く熟すわけではありません。
むしろバラバラに熟している実が沢山みられます。
これは雨季の降雨状況にかなり影響を受けます。
花が咲くべき時期にまとまった降雨があれば、咲くべき位置に一斉に開花します。
この開花のタイミングが揃えば、コーヒーも同時期に結実されるはずです。
降雨に関しては、ただただ天に祈るだけですが、
花が咲くべき時期を一定の時期に集中させ、結実後の成長を均一化させるのは、
肥料の役目ではないかと思うのです。

まあそれぞれの枝の成長段階が異なるので、100%揃えるのは無理でしょうが、
これをある程度調整できるようになると、収穫の効率がかなり高まります。

熟れる前の緑色の未熟実、熟す途中の黄色の実、熟した紅い実、
収穫期を過ぎて枯れた黒い実等が、ひとつの枝に一緒についている場合、
収穫の際に、緑や黄色の実を避けて、さらに紅い実と黒い実を分けて手積みするのは、
なかなか手間と労力がかかるのです。
こういった状態の異なる実を一緒くたにむしりとっているのが、
この産地のごく一般的な収穫方法です。

高級農民を自称する僕としては、目を見張るような真っ赤に熟したチェリーだけを
効率よく収穫できるシステムを確立していかなければなりません。

まず間違いなくできるでしょうけど。


2007年11月9日 <<前へ  次へ>>