トップページ > 雲南コーヒー園物語 > バックナンバー

  毎週金曜日更新
34.予定より早く実が生りました

邱公館が育てているアラビカ種のティピカコーヒーは、
通常4~5年で結実するといわれています。
(ほとんどの農民がこの品種を植えたがらない理由のひとつです。)
僕たちのティピカコーヒーは今年で3年強経ちましたが、
一般的に言われているよりも少し早く、3分の1程度の樹が実をつけました。

昨年までは、まだまだ時間かかりそうだなあ、と見ていたのですが、
春に花が咲いた時は「あれ?今年で何年目だっけ?」と戸惑いました。
昨年の今頃は、樹が大きくなってくれるか、実をつけてくれるか、
全く検討がつきませんでした。
それでも、水撒きを怠らず、適切に施肥を行い、
スタッフとも根気よく話し合い、できるだけ丁寧に農場やコーヒーの樹と接し、
「きっとうまくいく」と信じてコツコツ積み重ねてきた結果かもしれません。

この地域に初めてコーヒーが植えられてから、すでに5~60年が経っています。
多くの農民が決してきちんと農場管理してきたわけではないのに、
コーヒーの需要がずっと続いてきたわけでもないのに、コーヒー農場が沢山現存しているのは、
この地域の気候や土壌等、コーヒーとの相性が非常に良いのだと思います。
3年で結実するといわれている多産型の改良品種も、
農場によっては2年で結実しているものもあるくらいですから。

僕たちはあくまで100%ティピカ種のコーヒー農園にこだわっていますが、
中にはちらほらと違う品種の樹が混ざってしまいます。
種や苗の段階では見分けがつかなかったもので、
大きくなるにつれて品種の特徴が明確になってきます。
ティピカ種で接ぎ木をして、今後どのように成長するか実験をしているところです。

しかし面白いもので、
同じ場所に植えて、同じように施肥や水撒きをしているのに、
成長速度が全く異なる樹がでてきます。
地中に石が埋まっていて成長を妨げている可能性もありますが、
やはり生命力の違いだろうな、と思います。
どこの世界にも出来損ないやひねくれ者はいるんですね。

僕たちの役目は彼らの生命力を最大限発揮できるよう、
より最適な環境を提供し維持していくことです。


2007年11月2日 <<前へ  次へ>>