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40.雲南コーヒー産地の経済学3 - 少数派の勝ち組

産地の農村では、
木造や土壁造りの古い農家を見ることがどんどん少なくなってきました。

多くはレンガ作りの瓦屋根ですが、
コンクリート建ても増えてきて、それなりに潤っている様子を伺えます。

中にはでかでかと門を構えたコンクリート3階建ての住居が
ところどころの村で異彩を放っています。
大抵そういう派手な母屋の家主は、"小老板"という、
その周辺の農家を取り仕切って、ブローカーのような売買をして稼いでいる人たちです。

この小老板は、とにかく手当たり次第に近隣の農家からコーヒー豆を買付けます。
この時、小老板同士の駆け引きがあり、
場合によっては僕たちの知らない間に、
周辺相場がどんどん上がっていったりもします。
そして都市部から買付にくるコーヒー業者に、
相場を捉えていかに高く売りつけるかが、彼らの腕の見せ所となります。

こんなやりとりをする小老板もなかなか命懸けのようです。
買付業者にコーヒー豆を渡したはいいものの、
代金の回収に失敗した挙句、農民たちにも支払いができなくなり、
何年も逃げ回っている人もいると聞きます。

ここの農民たちはカッとなると後先考えないような人が多く、
特にお金がからむと、何をしでかすか分からないという怖さがあります。
お金に絡んだトラブルで、腕や脚を切られた等の話は結構あります。
(以前は僕もそうやって脅されたりしていたようですが、
当時は言葉が分からなかったため、すっ呆けていました。)

それでも上手くやればひとシーズンで数百万元の取引も可能で、
こんな農村でも3階建ての豪邸にトヨタの4WDくらいのお金は、
あっという間に稼ぐことができます。

別に羨ましいとも自分でやりたいとも思いませんが、
こういうのもハイリスク・ハイリターンと言うのでしょうかね。


2007年12月14日 <<前へ  次へ>>