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46.小粒コーヒーは美味しさの証し?

僕たちは現在2種類のコーヒーを完全に分けて加工しています。

ひとつは、ここで何度かご説明した“幻の雲南コーヒー”と呼ばれる
アラビカコーヒーの原種に最も近い「ティピカ種」。
そしてもうひとつは、1959年にポルトガルで改良された
病害に強い多産型のカチモール種という品種です。

市場で「雲南コーヒー」と呼ばれるものは、
ほぼ全てがこのカチモール種のコーヒーであり、
この品種からさらに改良された品種が雲南だけで5種類以上も存在しています。
より栽培の容易な、より収穫効率の良いものを追求しているからでしょうが、
このカチモール種には4分の1ほどロブスタ種が勾配されており、
純粋なアラビカ種に比べ品質が若干劣ると、一般的には言われています。

とは言え、僕の実感では、良い環境で育ったコーヒーであれば、
適切に加工・抽出しさえすれば、
このカチモール種のコーヒーでも十分に美味しいと思います。

邱公館では
“幻の雲南ティピカコーヒー”を、希少性の高い高品質品として、
そしてこのカチモール種を、できるだけ多くの方に楽しんでもらえる
良品質の普及品として、中国で商品化しています。

ここでは雲南コーヒーを「雲南小粒コーヒー」と呼ぶことが多いです。
他国産のコーヒー豆に比べて、雲南産は比較的粒が小さいという、
ネーミングそのまんまの理由からですが、
一般的に、コーヒー豆は粒が大きいほど風味が優れていると言われ、
高値で取引されます。
それを「小粒コーヒー」と敢えて自分から名乗る雲南コーヒー業界も
なかなか興味深いですね。
「小粒だけど品質はいいですよ。」という自信の表れなのかもしれません。

またまた僕の実感ですが、
実が健康で十分に成熟していれば、
粒が小さくても、豊かな風味を味わえます。
逆に未熟な状態で収穫してしまえば、
粒の大小に関わらず(当然粒も小さいものが多くなりますが)、
コーヒーの芳香な味わいは得られないでしょう。

但し、標高の高い農場の方が、
気温が低いため実がゆっくり熟成し、粒も大きくなり、
張りのある実となります。
そういう農場のコーヒーは12月や1月ごろから収穫が始まります。

そして邱公館のカチモールコーヒーも、
1月に入ってから本格的に加工を始めました。


2008年2月8日 <<前へ  次へ>>