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13.Q'sカフェでの出来事vol3 日本と同じ味を追求しているお客さん

北京で生活していると、一度は食事に悩まされるのではないでしょうか。

私の場合は赴任当時中国語が喋れず、
近くのお粥屋さんかこれまた近くの水餃子屋さんで
同じものをオーダーして食べるという日が続きました。
中華料理は私達日本人には大味で油っこく、どんなに中華好きな人でも、
毎日となると結構つらいものがあると思います。

勿論、中国料理には今まで経験したことのない、
ハッと驚くような美味しい味のものもあることはあるのですが、
たまにならばまだしも、毎日中華を食べていると
「さて明日はどこの中華料理を食べに行こう」
なんて発想には中々なりません。

そうすると、日本の味やお袋の味が自然と恋しくなります。
ここ最近、本場の国のシェフがプロデュースしたレストランやパン屋さんが
北京出店で賑わいをみせていますが、
うちのレストランとカフェで腕を振っている炎の料理人泊(とまり)シェフ。
ケーキ職人の谷シェフ。
パン職人の矢内シェフ。
この3人のシェフが長年の経験と知恵を駆使し
日本人が恋しがる味を高いレベルで提供して大活躍しています。
それが証拠に私達のレストラン・カフェは
全体のお客様の60〜80%が日本人客で賑わっており、
やはり同じように北京に長く生活していると、私も含め
皆様慣れ親しんだ日本の味が恋しくなるのだぁとつくづく感じます。

また、中国では今、食に対する安全が強く求められ騒がれています。
確かに安全ではないものもあるのでしょうが、
現地の私達はそれを恐れて、何も食べないという訳には行きません。
ひとたびカフェに立つと、お客様から
「これはどこの小麦粉ですか?」
「これはなんのクリームですか?」
「このコーヒーはおいしいですか?」
なんて質問が飛んできます。
材料の品質は厳選に厳選を重ね、ここしかないという程材料を探し回っており、
職人さんは日本人の熟練された方々なので、
自信をもって私はご説明させて頂いています。

皆様の健康と食の安全を守るという使命をもって、
こうした皆様の期待に今後も応えて行きたいと、このように思います。

次回につづく


2007年9月12日(水) <<前へ  次へ>>