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55.最終回
前回の続き
「会社にとって彼女は絶対におかしい!
彼女が辞めないなら僕が辞めます!!」

と、入社したての熱い情熱だけを武器に、
いきなり総経理に噛み付いたのです。
冷静に考えてみると、逆に僕という人間程
不思議な奴は居ない!こう思われたかもしれませんね 笑

1ヶ月そこそこで中国語もロクに喋れない、サービス技術も
ないそんな不躾な自分がいきなり上司にもの申した訳ですから。

勿論間髪いれずに荒木さんから貰った一言は
「じゃー君に何が出来るんだ??」
やる気と情熱だけは人一倍持って来たつもりだろうけど
君の話を聞いてると、どうしても人を蹴落とす事しか
考えてないように思えてならない。
間違えた情熱に走っていないか?
そんな君にはレストランなんか到底任せられない!!

その時、自分の実力が分かった気がしたし、
情けない自分がいるな。と初めて気づきました。
この方向修正をして貰ったお陰で今でも幸い
イタリアンレストラン・イルミリオーネ、Qsカフェと
で好きな仕事が出来ています。

当然、毎日が発見の連続ですし、
足りない部分もまだまだたくさんあります。
コラムではお伝えしきれない事もありましたが
本コラム、三全公寓便りは一旦ここで終止符を
打たせて頂きます。

まさか私がこんな貴重な場をお借りして
コラムを書くなんて思ってもいませんでしたし、
そんなチャンスもあるなんて思ってもいませんでした。
4年前、なんのあても無く、なに一つ中国の事を
知らなかった自分を大きく包んでくれた邱先生。
そしてそれを迎え入れてくれた荒木さん・上田尾さん。
私に出来る事なんて、小さな事かも知れません、しかし
どんなに小さな事でも私にできるのはこれからもコツコツ
続けていく事がなによりの楽しみでもあり喜びです。

読者の皆様、今までつたないコラムをお読み頂き
ありがとうございました。
またいつか、どこかでお会い出来るときもあるかと思います。
北京にお越し頂ければ私はいつでも居りますので、
そんな再会もいいかもしれませんね。

それではまたお会いしましょう!


2009年4月22日(水)

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