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17.種字林、未来の陶芸家育成中

「この家具は○○省の農村部に行って
なんとか譲って貰えないかと頼み込んで譲って頂いたものです」

こう熱弁してくれるのは邱先生の秘書であり種字林副総経理の
アンティーク家具コレクターの上田尾 一憲さん。

三全公寓の1階ロビーにオープン展示スペースを開放しており、
店内に15人も入れば立ち待ちギュウギュウになってしまいますが
限られたスペースを利用して季節ごと、地域ごとなどにジャンル分けして、
アンティーク家具や民俗画・小物などの雑貨等も展示しています。
また中国茶の販売・提供もしているのです。

一言でアンティーク家具といいますが、冒頭で説明したとおり、
これらの家具・民俗画は邱先生と上田尾さんが
中国内を走り回ってコレクトした汗と涙?の結晶品ですので
アンティーク品鑑賞が趣味の私にはどれもこれも年期と根気強さを感じ、
気に入っています。

アンティーク家具にはどこか、見るものを全く別の世界に引き込む力を持っていて、
木の温もりを感じたりデザインが優れていると思ったり、色使いがいいと
ご覧頂く方々、それぞれの感じ方を楽しめます。

さて、この種字林。これだけではありません。
北京中央美術学生が作った陶芸作品を集めてきて皆さんに品評して貰う
展示会もやっています。
アンティーク家具にしろ、民俗画にしろ、これらを作り始めた時は誰もが素人だった訳で、
これをコツコツやり続けることで
その作品が次第に色や人からの価値を付けていき、
素晴らしい作品に成り上がっていくのです。

つまり、普段学校で作品をコツコツ作っていて、誰の目にも触れなければ
折角の可能性も消えていくのは勿体無と種字林からの提案で
次回は「夫婦茶碗」というテーマに絞って作品を作って来て貰い
学生自身の技術と経済観念を身に付けてもらう為にも
この夫婦茶碗の価格は学生それぞれが自分で価格を決定し、
それを一般の方に評価をして貰おうじゃないかという事です。

いいですね、自分で作った作品に価格をつけ、幾らならお客さんが買うのか?
学生からしてみたらドキドキですが、こんなチャンスも逆に滅多にないでしょうから。

ひょっとしたら、未来の陶芸家の作品を手に入れる
チャンスかも知れません。

なお、種字林の上田尾さんは先月、魁星出版さんより
「こんなに楽しい中国の農民画」と題して農民画を紹介する画集を出版されました。
農民画の紹介はもちろん、描き方や農民のくらしの様子なども
写真と一緒に説明しています。
興味のあるかたは是非ご覧になって農民画に癒されてみはいかがでしょうか。

次回に続く


2007年11月7日(水) <<前へ  次へ>>