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49.4度目の春節で初めて知る

中国語では英語のNewの発音が
「ニゥ(牛)」とヒアリングが似ている為
丑年である今年の新年挨拶メールは
Happy 牛(New)Year。
と、こんなメールが届きます。。。はい。
ナイスセンス!

こないだ、タクシーの運転手さんから春節について
あつーくお話をしてくれたので、それを一部抜粋させて頂きます。

Taxi運転手:
君、なんで春節を迎える時に花火をあげるか知っているかい?
うんうん、知らないだろう、あのな、
その昔そろそろ春節を迎える村で、
たくさんの人達が集って豪華な食事や
お酒を用意していたんだ。
そこにな、見計らったように
山から「鬼」というやつが現れるんだ。
そやつは、みんなが準備した食事やお酒を
全部持ち去ってしまうだ。
この鬼というのはやっかいで
毎年この時期になると必ず現れてなぁ。
そこで、毎年やられてはたまったもんじゃ無いと
村人達が考え付いたのが爆竹なんだ。
それからはというもの
毎年、その爆竹のおかげで鬼も姿を現さないようになったんだよ。
この春節にまつわる話はなぁ色々と言い伝えがあるみたいだが、
わしが知ってるのはこんなところじゃよ。

そんな由来があったなんて、4年目にして初めて知った私です。
それまでは、毎年毎年やかましく鳴り響く爆竹と花火に
悶々としていましたが、
これはこれで、中国名物であり、
風情があっていいもんだと思えてきます。

ここで、その花火の動画を載せたいところですが、
動画ではあまりの爆竹と花火の数で
音の大きさが単に耳障りになってしまう為
今回は写真で御紹介させて頂きます。

三全公寓近くにある、簡易花火売り場。

右側の黒い箱の花火は、なんと、
うちの公寓よりも高く打ちあがるんですって!!
28階もある、三全公寓より高く打ちあがるって?
それをこんな所で売るなんて。
どう考えても危なくてしょうがないですよ、まったく!!

その花火は100発打ちあがってお値段が1280元(2万円程度)
これが、ものの10分で終ってしまうらしいのです、
だったら、そのお金をもっと有効活用したほうが実用的ですよね。
例えば、普段あまりいかないようなレストランに行って食事とか、
投資するとか(笑)

なんにせよ、1年に1回のビックイベントですから、
大いに楽しめるという事は、
これはこれでいいものなのかも知れません。

毎年、春節が近づくと、
僕の奥底に溜まった血が騒ぎ始めてくるのですが、
どうしたものでしょう?それに中国国歌を聞くと、
同じく血が騒ぎ始めるのですが
僕は、この国を愛し始めてきているのでしょうか。。。?


2009年1月28日(水)

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