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   隔週水曜日更新
54.葛藤の毎日だった。
前回の続き
これまで、レストランの業務に就いた事などなく、
果たして自分で勤まるのだろうか?と
不安を抱えてのスタートでした。
レストランのフロントサービス員として配属されて間もない頃、
言葉が上手く通じないまま、悶々としていた頃、
私は一人の女性の上司に頭を抱えていたのです。
当時は、言葉もロクに話せなかったので、
そのマネージャーとは簡単な英語のやり取りと
ジェスチャーを交える為、
伝えたい事も、相手の言いたい事も、
伝わりきらない部分が大いにあり、
共通の理解が得られていませんでした。
最初から言葉が出来ないという事が
自分にとって、どれだけ不利になるかは分かっていましたが
その壁は容赦なく僕に降りかかってきました。
正にこの言葉が話せないが為に相手にされない、
煙たがられるの連発です。
彼女の考え方と、僕の考え方が違うだけの話ですが、
どう見ても、正しい事を言っているのは明白なのに
それを受け入れようとせず、
「はいはい、わかった、それで?」
といった態度です。
誰でも経験があると思いますが、
相手にされていない時の言葉は、言語が分からなくても
伝わるものです。
「自分はフロントスタッフとして、純粋にお店の改善点を見つけ
 お客さんに満足して貰いたいだけなのに。。」
その態度は一体何なんだ!と言いたくもなるもんです。

そこで、塩山はこう思ったのです。
「よしこうなったら、徹底的にぶつかってやろうじゃないの
 それで、彼女の今の地位に上り詰めてやる」

こうなったら、選択肢は

1.相手が離職するまで我慢
2.相手の粗を見つけて内部報告
3.スタッフに1日でも早く認めてもらおう

と3つの選択肢が出てきました。
かなり浅ましい考えですが。。。
すると、どうですか、1と3は中々時間がかかるものですが
2に関しては、でてくるでてくる粗だらけでした。
例をあげると
勤務時間中の失踪:突然ふらっと出かけて店に帰ってこない。
お客さんをお客さんと思っていない言動
顔見知りのお客さんと延々おしゃべり
当時のシェフへの悪態:たまに頭を小突いてた記憶が。。。
スタッフへの悪態:人を顎で使う割りに自分は一切なにもしない
等など≫

忘れもしない、こっちに来て、1ヶ月と2週間が経った
12月28日の忘年会の2次会で、
こんなストレスを荒木さんに思い切ってぶつけてみたのです!
いや、噛み付いてみたのです。。。
「荒木さん!一体なにを考えてるんですか!!??
会社にとって彼女は絶対におかしい!
彼女が辞めないなら僕が辞めます!!」

次回、荒木さんからの言葉と題してお送りします。


2009年4月8日(水)

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