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13.雲南子育て日記〜必需品・紙オムツ〜
2歳になったばかりで、まだトイレトレーニング中で
保山に来た娘にとって、紙オムツとお尻ふきは必需品でした。

中国の幼稚園は2歳から入園できますが、
オムツが取れていることが条件でした。
こちらの子供たちはお座りやハイハイの時から
「股割れズボン」を使っており、オムツを使うことなく
自然にトイレトレーニングが終わっているのです。
1歳のよちよち歩きの子供でも
ちゃんとトイレに行く光景にはびっくりします。
日本でも昔は1歳になるころにはオムツが取れたと
祖母から聞かされたものですが、
便利な紙オムツに慣れた私たちは早速壁にぶつかったのでした。

今では保山でも紙オムツの種類を選ぶことができますが、
1年半前は保山市内でも3箇所でしか買えず、
外国メーカーのものは手に入らない状況でした。
試しに一袋10枚を購入し試したところ、吸い込みが遅い上、
横漏れとオムツの変形がひどく使いづらいものばかりです。
従業員の話によると、
紙オムツは長距離バスに乗る時だけ使うお出掛け用。
オシャレな高級品です。

それなら、みんなが使っている「股割れズボンを!」と思い、
近くの市場に買いに行ったのですが、
どこをさがしても18ヶ月前の赤ちゃん用のものしかありせん。
お店のおばさんに聞いてみると、
「2歳で股割れが必要なら、自分でズボンを切ればいいじゃない!」
と。
それはそうだけど・・・。
ほつれるんじゃないの??と、思いながらもズボンを選び、
おばさんに渡すと、
「これは股割れズボンにならない」と言うのです。
よく話を聞いてみると、股割れが必要な2・3才児用に、
一部の商品が、股を切ってもほつれないように
ちゃんと加工されているのです。
「中国にも2歳で股割れが必要な子がいるんだぁ。」
と、半分ほっとしながら、股割れズボンを作ってはかせてみました。

すると、しゃがんで遊ぶ事を教えていなかった娘は、
砂や土の上でも座って遊びます。
おかげでお尻は泥んこ。
ズボンに穴が開いている理由がわからず、
娘は自分でズボンを下ろしてトイレトレーニングをします。
挙句の果て、「このズボン、鼠にかじられている。」と言い、
結局、切った部分を縫い合わせ普通のズボンとして使い、
日本と同じ方法でおむつをはずすことになったのです。

植物の栽培の作業一つ一つには適期があるように、
当たり前ですが子育てにも適期があることを身にしみて感じました。
股割れズボンを使ったトイレトレーニングは、
18ヶ月前の赤ちゃんに最適です。

娘を地元の人に見てもらう時はオムツの使い方を教えたのですが、
それも上手くいったりいかなかったり。
村の家の床は、日本のように絨毯や畳ではなく、土かコンクリート。
地元の人に言わせると、
「床にこぼれれば水で流せばいい、汚れた服は洗えばいい。」
何とも頼もしい言葉に救われた気がしました。


2010年3月3日(水)

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