トップページ > 云南珈琲のすすめ > バックナンバー

   毎週水曜日更新
31.ドラゴンフルーツ
近年、加工場の周辺の村で新しい商品作物が導入されています。
その名は火龙果(ホォロンゴォ)。
ドラゴンフルーツです。
加工場の若いスタッフも自宅で栽培し副収入を得ています。

王さん23歳は、タイ族の村に住む二人兄弟の弟です。
趣味はNBAを観戦すること。
兄の結婚費用を貯めることが家族の目標です。
王さんは16歳の時から
邱公館の加工場の建設・土台作りの手伝いをしていました。
その後、一度は北京に出稼ぎに行き、建設の現場で働きました。
私たちが保山でコーヒーの仕事を始めた2008年の春に村に帰郷し、
加工のパートとして働き始めました。
良く気が利いて、
私たちが中国語で説明しきれない部分まで理解してくれます。
現在は正社員になりコーヒーチェリーの加工と
グリーン豆の選別の責任者として活躍しています。
ハングリー精神も旺盛で、
初めて触ったパソコンもみるみる吸収し
エクセルやワードで簡単な書類を作るようになりました。
そして毎日仕事が終わると、自分の畑に直行し夜遅くまで、
およそ1ヘクタールの畑で1000本程のドラゴンフルーツを
栽培・管理をしています。

ドラゴンフルーツは4月下旬から花が咲き始め、
現在開花のピークを迎えています。
花は日が昇るとしおれてしまう為、夕方から早朝が見ごろ。
美しい大輪の花を見ることができるのは、ほんのわずか数時間です。

ドラゴンフルーツの品種は2種類。
ラグビーボールのような形の白い果肉の品種と、
丸っこく甘みがある果肉が赤い品種です。
開花から30~40日くらいで収穫できます。

まだ栽培が普及していない作物なので、
胡椒栽培に使っていたコンクリートの支柱に
古いタイヤを結び付けて枝をのばしたり、ブロックを積み上げたりと
手に入る材料を生かして試行錯誤の連続です。

農民市でモンキーバナナが1kg1元、
マンゴーが1kg3元で販売されるのに対して、
ドラゴンフルーツは1個4元で
上海の業者が買い付けにやってきます。
地元の人はドラゴンフルーツの味をあまり好まないのですが、
オシャレな上海っ子にはもてはやされるのです。
植え付けから1年で収穫できる手軽さもあり、
これから生産者は増えていくことでしょう。


2010年7月7日(水)

<<前へ  次へ>>