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59.保山の町がビジネス街に
今保山の町は大きく変わろうとしています。
古い建物が次々と壊され、道幅が広くなり
10階を超える高層マンションやホテルが次々と建設されています。

2008年の3月に保山に初めて足を踏み入れた時は、
空港の前の市街に続く道は砂利道、
道路脇の家はほとんどが土壁でした。
白族やタイ族、イスラム教徒の回族の人たちは
民族衣装を日常的に着ていて、街中を水牛や馬車が走っていても、
何も違和感がない町並みでした。

3年で街は近代化し大きく変貌しました。
3店舗しかなかった大型スーパーは8店舗に増え
週末には大繁盛です。
中でもパン屋と電化製品店が人気です。
中国全土でチェーン展開しているハンバーガーショップは
開店後1年はさっぱりお客が入りませんでしたが、
洋食ブームに乗って今では連日大賑わいです。

経済が発展するとまず女性がきれいになり、
その後男性のファッションが変わるといいまが、
週末街にに出るとそれを実感します。
若い女性はお化粧をばっちりして、パーマをかけ、
手は派手なネイルでお手入れ、
ブーツやヒールの靴を履きこなして
ショッピング街を闊歩しています。

昨年の暮れから急激に増えたのがビジネススーツのお店です。
今はまだ、
街の中でビジネススーツを着ている人やネクタイをしている人は
ほとんど見ません。
お店に入る人もまばらですが、
一着5000元以上するスーツがずらっと並べられています。
ファストフード店の様に数年後にはすっかり町になじみ、
ビジネススーツを着た男性が町を歩く光景になることでしょう。
角刈りの男性が減ってきたのも
男性がファッションに興味を持ち始めている前兆です。

保山では今後数年で昆明・成都からの鉄道が開通し、
高速道路もミャンマーの国境まで延びる予定です。
急速に加速する経済発展とともに
農村やそこに暮らす農民の暮らしの変化を実感する毎日です。
コーヒーや農作物の事業で成功する若者が出てくることは
間違いありません。


2011年1月26日(水)

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