■ 現在中国には、56種類もの民族が存在しております。それぞれの民族には民族特有の衣装や習慣があり、それには色々な特徴があります。その一つとして民族衣装などに施されている刺繍は、民族の特徴を表す代表的なものでもあります。今回は実際に長年衣服などに使われていた貴重な少数民族の刺繍、とくに南方の少数民族の刺繍を集めてみました。値段の方は大きさ等によって違いますが、書や中国画と同じように日本のご指定の住所までお届け致します。

北京 「種字林」　上田尾　一憲　　

【苗族】
人口約750万人、主に貴州省南部、広西壮族自治区の大苗山、雲南省、四川省、湖南省、湖北省、広東省など広く分布。苗族の衣装デザインは数ある少数民族の中でも、もっとも豊富で色鮮やかなものが多い。苗族の女性衣装は一般的に上半身は短い袖の上着を身に着け、下半身はプリーツ・スカートを佩くが、そのスカートには短い物や長い物もある。男性衣装は比較的シンプルで、上着は前にボタンがあり、丈は短い。

【揺族】
人口約220万人、広西、広東、貴州、雲南、湖南、江西など広く分布。ヤオ族の衣装には色とりどりの絹糸で刺繍がされてある物が多い。女性の頭の飾りは非常に重視されており、刺繍のされた長い布を頭の上でぐるぐる巻く場合もある。襟には、まる襟とたて襟の二種類があり、前合わせの上着にはボタンはなく上着の上から帯で結ぶ。下半身には、長ズボン、半ズボン、スカートなどをはくのが一般的である。

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