Qさんの本を読むのが何よりスキ
という戸田敦也さんがQライブラリーのガイド役をつとめます

第230回
ピンチを脱するための邱法則をご存知ですか

邱さんは波乱万丈の人生を送ってきました。
また作家稼業の傍ら、様々な事業を起こし、
ハラハラするような場面に何度も直面してきました。
そういう場面で、将来に不安をおぼえ、
夜も眠れないようなことを何度も体験しましたが
「そのたびに心細くなるけれども
やがてどことなく結び目が解けて、
次の道が開けていく」ことを経験し
「ピンチにも法則があることが嫌でも気がついてくる」と
朝は夜より賢い』の中で書いています。

そこで邱さんは困った状態に陥れられ、
そこから這い上がろうとする人間心理の動きを
『ピンチの法則』としてしてまとめました。

「『ピンチの法則』とは何かというと、
(1)ピンチというのは人生のリズムみたいなものであるから、
   周期的に必ずやってくる。
   用心して予防策を講じていても、避けることができない。

(2)ピンチにおちいるときは、身辺に起こることが
   いずれもマイナスに働くから、八方塞がりの感じになる。

(3)ピンチにおちいると、
   奈落の底にでもおちるような不安に襲われるが、
   それは心理的なものにすぎず、
   必ずどこかで底に足がとどく。
   ただし、必ず一定の時間の経過を要する。

(4)ピンチの折り返し点は、恐怖におちいって想像したよりも
   かなり上のところにある。
   つまり人間は自分で考えたところまでは、
   なかなかおちこまないものなのだ。

(5)ピンチから這いあがるキッカケは、ピンチにおちいる前に
   考えていたようなことからは生まれてこない。
   苦しみにきたえられ、それが薬になってはじめて次の対策が
   生まれてくるものである。」(『朝は夜より賢い』)

そして邱さんは「ピンチをチャンスに変える発想法」
と題したエッセイの中でこの5つの法則を紹介しながら
法則活用のヒントにふれています。

「ほぼ以上のとおりの動きをするので、
もしそのことが十分に理解できておれば、
そんなにあわてないですむが、
実際にはピンチはいつも以前に経験したのと
全く同じ形ではやってこないので、
遭遇する度に誰でもあわてふためいてしまう。
しかし、第5の法則が示しているように、
ピンチから這いあがるキッカケが、
ピンチにおちいる前に考えていたのと
かなり違うものだとすれば、
ピンチから這いあがる努力が、
次の進路を決定することは間違いない。」
(「ピンチをチャンスに変える発想法」
『人の集まる所に金が集まる』に収録)


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2003年4月14日(月)

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