パリだけがフランスではありません

第84回
怒鳴り込まれてびっくりの体験

去年の秋休みの頃だったと思います。

夕方、外で遊んでいた息子が
1学年上の友達2人と帰ってきました。

息子のズボンがあまりに泥まみれだったので、
部屋へ行ったらすぐに着替えるように。
さらに家で帰宅時間まで遊んでも良いが、
とにかくばたばた騒がないようにといいわたし、
私はキッチンのテーブルで新聞を読んでいました。

「トク、トク、トク」(表からドアを叩く音)。

誰だろうと思いつつドアを開けると、
二人の女性が泥にまみれた子供のコートを持って立っていました。

「アレクシーと久はいますか」と聞かれました。
「ええ、上にいます」
「家の子が彼らと遊んでいて
服の中にまで泥を入れられて帰ってきたんです。
子供たちに話ができますか」
といわれました。

2人の女性はその子のおばあちゃんとお母さんでした。
お母さんは仕事を持っているため、
いつも学校の送迎は
おばあちゃん(といっても60代前半ぐらい)の役目だったようで、
顔を知っていました。

慌てて彼らを呼びました。

子供を前にしてそのお母さんの剣幕、
私はすっかり目が点になってしまいました。

こうして3人の子供にどうしてこういうことをしたのかを質し、
謝らせ、今度このようなことがあったら先生に話すといい、
私には迷惑をかけましたね、といって帰って行きました。

結局みんなで泥投げをして遊び、
腰より上に投げてはいけないルールを設けていたようです。
ところが小学校1年の子が
大きな子(小学校4、5年です)に対して滅茶苦茶に泥を投げ、
腹を立てた大きい子達がお返しをしたのが真相でした。
誰でもドロドロで帰ればお目玉なので、
大きい子は自分で服を洗ったようです。
だから家に来たとき
泥がついて(息子は汚かったけど)いなかったのかと納得。

私は彼らに言いました。

「あなた達だけが悪いわけではないけど、
小さい子と一緒に遊ぶときは
大きい子が気をつけたり我慢しなければならないのよ。
それが出来ないなら小さい子とは遊ばないこと。
それから泥投げはどこのお母さんだって感心しないわ。わかった?」

イヤー、男の子って本当、いろいろあるもんです。

そういえば私の子供時代(昭和30年代ですね)、
近所のいたずらっ子のお母さんが
いつもあちこちで謝っていたのを思い出しました。
それっていい時代だったのかもしれませんね。


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2005年7月29日(金)

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