国際結婚してフランスの田舎に住んで

パリだけがフランスではありません

第146回
何歳までサンタクロースを信じているか

もうすぐノエルNoel(フランス語でクリスマスのこと)です。
今はみんな最後のプレゼントや晩餐の食材調達に
あわただしい日々を過ごしています。

学校は17日の土曜日から全国いっせいにノエルの休みに入りました。
その数日前給食でもクリスマス特別メニューがあり、
子供たちの好物ばかりが並び大喜びで帰ってきました。

さらに休みの前日、
学校(小学校と幼稚園部が併設されている)で
日本でいえばクリスマス会がありました。
去年は連絡帳に
「誰かクリスマス会で
サンタクロース役をやってくれるお父さんはいませんか」
という募集がありましたが、
今年は無事にその役者(仲良しの同級生のおじいちゃんだった)が
いたようです。

親は直接関与していないので詳しくはわかりませんが、
サンタクロースがみんなにボンボンを配ってくれる…
特に幼稚園部の子達は大喜び(かつての息子もそうでした)。
みんな心からサンタクロースを信じているからです。

フランス語でサンタクロースは
ぺール・ノエルpere Noelといいます。
起源は北欧からのようですが、
カトリックではサン・ニコラ
(聖ニコラ、英語だと聖ニコラス)という
4世紀頃にいたと言われる司教さんがモデルになっています。
よってフランスでは、赤い帽子と服に白髭の一般的サンタ
(このイメージはコカ・コーラの宣伝絵から始まったとか)
ではなく、この聖ニコラ
(白い髭もあって服も赤ですが、
帽子や服のスタイルはまったく違う)の扮装をすることも
少なくありません。

ところでこのぺール・ノエル、
子供たちは何歳まで信じていると思いますか?
日本の子供たちはどうでしょう。
ここではだいたい小学校2、3年(7歳ぐらい)が限度…
親はそれまで必死にその夢を守ろうと努力しますが、
7歳を過ぎる頃からごまかしきれなくなります。
こうして家庭によってばらつきが出てきて、
ペール・ノエルの存在が学校で友達との論争になるわけです。
信じていた子も(息子はそうでした)
「そんなのいないよ。
プレゼントはおじいちゃん、おばあちゃん、
パパやママが買うんだよ」
との衝撃的事実をつきつけられ、現実へと目覚めて行くのでした。

以前ノエルが近づくと、
息子は「ペール・ノエルへの依頼状」を書きました。
私たちはそれを届ける約束をして受け取り、
祖父母、叔父達を交えて分担し、
25日の朝までにクリスマスツリーの下にセットしておくのでした。
今は12月に入るとすぐ、
直接私たち宛てに彼からリストが回って来ます。

そういえば暖炉のところに靴下をぶら下げるようですが、
フランスではツリーの回りにそれぞれの靴を置きます。
25日の朝、靴ごとにその持ち主へのプレゼントが置かれている、
という風です。


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2005年12月21日(水)

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