ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第244回
「タミフル」も漢方生薬が原材料

僕が病院から貰った漢方生薬の請求書が70%も
高騰していてびっくりした――、
中国の地震・買占め・物価高で
薬品市場に急騰異変が起こっている――、
という話の続きです。

漢方生薬とは、
僕が服用している煎じ薬のような使われ方をしますが、
前回も書きましたように、肥満改善の大衆薬など、
西洋医学の医薬品の原材料として使われていますから、
「私は西洋薬しか信用しないから、関係ないわ」・・・
といっていられない緊急事態が起こっているわけです。

よく、ガン病棟で患者さんの話を聞いていると、
「健康保険と高額医療費還付を利用したから、
差額ベッド代くらいの負担でトクした」とか、
「はやく、アメリカで認可されている抗ガン剤を
保険扱いすれば安くなる」という人がいます。

僕は、副作用の強い化学劇薬を体に大量に入れられて
「治療費が安く上がった」などと、
手放しでは喜べませんが、
これまでは、こういった≪薬への感覚≫が
大半だったように思います。
しかし、国の医療財政の逼迫に加えて、
医療保険も破綻を迎えつつあります。
こんどは生薬の原産国・中国での薬価急騰です.
もう、旧態依然とした薬感覚では、
僕を含めて、日本の患者のみなさんは、
治療の面でも、金銭面でも
太刀打ちできなくなってきそうなのです。

大半の医薬品を含め
石油由来の製品が主流となっているようにみえますが
まだまだ、天然の草根木皮=生薬を出発原料とし、
複雑な化学反応を経て作られている一般薬が多いわけです。

話題のインフルエンザの抗ウイルス剤
「タミフルの原材料にしても
大茴香(だいういきょう=トウシキミの成熟果実)
が使われていることは有名ですね。
どの国も、いま備蓄と安定供給に必死になっています。


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2009年7月18日(土)

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