ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第249回
ガン闘病記事は、なぜ“美談”が多いのか・1

連日のように、
有名人の≪ガン闘病記事≫が報道されます。
ご存知のように、もはや2人に1人がガンになる、
毎年、ガン死亡者が1万人ずつ増え、
いまや年間35万人が亡くなる時代です。

ところが、こうした闘病記やインタビューを読んでいると、
≪手術がうまくいった≫
≪ガンは切れば完治する≫
≪抗ガン剤の副作用も少なくてすんだ≫
≪最新の放射線のお陰で切らずにすんだ≫といった、
担当医師の医術=技術を礼賛するトーンに溢れています。

「早期検査、早期治療のお陰です」
「先生の執刀のお陰です」
「やはり悪い臓器は切ればいいんです」
「先生のお陰で内視鏡治療で
ダメージが少なくてすみました」
「ガンは一時の敵でしたよ」
「手術が終わったから、
これからは酒もステーキも食べられます」
といったハッピーな
美談もどきの内容で構成されます。

もちろん≪元気で長生き≫できれば
大いに喜ぶべきことです。
しかし、大半が、その1年、2年後、数年後に、
残念にも亡くなってしまうケースがあまりにも多い。
大半の患者が“ガン美談”どころか
“ガン醜聞”に悩まされているのが患者の現実なのです。
やがて、ガンが再発や転移し、
さらなる痛烈な手術や化学劇薬治療の結果、
「あなたは余命半年です。
緩和ケア病棟でモルヒネなど
鎮痛治療を受けて死を待ちましょう」と
最後は医師から見捨てられるのです。
これはいったいどうしたことなのでしょうか?

ずばり、報じられるガン治療の≪成功報道≫とは、
ただ≪手術や劇薬≫による
臓器攻撃の≪技術=医術≫が
そのときに≪無事終了した≫
というだけの話だからでしょう。
必ずしも、患者がピンピンして
≪元気に延命≫したという“美談”ではないのです。


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2009年7月23日(木)

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