ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第400回
悪い≪デフレ≫を生きる知恵・1

この冬のあなたのボーナスはどうでしたか?
民間のシンクタンクの調査を集計してみても
前年比13%の減。
ずばり、平均で「42万円が36万円に減った」
というのですから、
僕などは、もう、ボーナスなど縁遠い年齢ですが、
来年からの景気の冷え込みはとても心配です。
とくに、この暮れを越せるかどうか?
大小を問わず、どこの企業も必至でしょう。

先日、後輩の大阪のビジネスマンが来まして、
東京・山手線の電車の中の様子を見ながら
こうつぶやいていました。
「東京は、まだノンビリしておりますなあ。
大阪は、企業はもちろん、商店から飲み屋まで、
どこを向いても生き残り戦争の真っただ中でっせ」と。

たしかに、テレビの街頭取材を見ていると
「デフレで物価が安くなることは嬉しい」
「円高で海外旅行に行きやすい」
などとコメントしている
楽天派の主婦やサラリーマンがいました。
東京には、まだまだ
税金や公金の分け前に預かる官庁関係者や
その請負事業関係の人口が多いわけでしょう。
地方に比べて、デフレ+円高不況の切迫感に
遅れている人も多いようです。

それはともあれ、少なくとも、来年から2年間は、
デフレ不況=デフレの罠=
デフレスパイラルから逃げられない・・・、
まさに「悪い世の中」に突入していることは
間違いありません。

ちなみに、税金の無駄遣いの摘発に奔走する
政府・与党はもちろん、野党・各派も
また経済評論で糊口をぬぐっている学者や
ジャーナリストにしても、
決定的な処方箋を提示している人は誰もおりません。

たとえば、政府に批判的な評論家にしても、
「高速道路無料化、高校無償化、ガソリン税引き下げが
さらなるデフレスパイラルを起こし、
実質金利が上がって円高になる。
日本のコメの飯である先端輸出産業に打撃を与える」
と、素人にも分かるようなシタリ顔の解説をするばかりで、
日本の英知といわれるリーダーたちにも、
先行きは読めないようです。

もちろん、hiQ読者の皆さんは、
とっくの昔から、中国をはじめとした新興国での
事業・投資になんらかの形で着手して、
対策に怠りはないと思いますが、
それでも、本丸の日本経済が縮んでいくことは、
最悪の事態を招きかねません。
しかし、これぞ「ピンチはチャンス」と思い直して、
一人ひとりが知恵を絞り、
自らの処世の心得をしっかり確かめる時だと思うのです。
では、どうすればよいか?

続きはまた明日。


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2009年12月21日(月)

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